この記事では、「アホロートル」と「ウーパールーパー」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「アホロートル」とは?
メキシコサラマンダーという「アホロートル」は、幼生どきは鰓【えら】で呼吸しますが、大人になると外鰓が無くなります。
大人に成長すれば肺で呼吸するようになり、変態を成し遂げる両生類です。
図鑑や資料には正式名称として使われる呼び名は「メキシコサンショウウオ」であり、意味は水に浮かぶものになります。
古代アステカ語からきている「アホロートル」の意味は、「水の妖精」や「水の双生児」といった意味を持つ呼び名です。
また、幼形成熟する理由としては、水の温度が低いのと、ヨウ素が水中で十分な量がないといったところになります。
「ウーパールーパー」とは?
幼形成熟といった子供のまま大きくなるのが「ウーパールーパー」です。
原産地はメキシコにある水質が良いソチミルコ湖に生息する両性網有尾目トラフサンショウウオ科のトラフサンショウウオに属する有尾類になります。
一生を水の中で暮らし、寿命は10年以上になりますが、陸で生活すると3年ほど短くなるのが特徴的です。
再生能力が高く、手や足が切れても早ければ1週間程度で再生し、目や臓器も40日程度に元の形に戻り、機能します。
体の色は人間が品種改良した現在では5種になりますが、現在では絶滅危惧IAとして扱われている両生類です。
「アホロートル」と「ウーパールーパー」の違い
「アホロートル」と「ウーパールーパー」の違いを、分かりやすく解説します。
生物を専門に扱う図説や、教科書で「ウーパールーパー」の幼形成熟について取り上げるとき表記されるのが「アホロートル」です。
「ウーパールーパー」という呼び方は日本で流行して使われていたもので、正式の名称は「アホロートル」になります。
もう一方の「ウーパールーパー」は日本国内で使われて広まった呼び名です。
そのため、この2つの生態はまったく同じであり、水中で生きる両生類です。
共に再生能力が強い生き物であり、現在は品種改良によりブラック、マーブル、ゴールデン、アルビノ、リューシスティックの5つに分けられます。
顔の周りに生えている独特な形状した外鰓は成長すると無くなり、肺呼吸になるのが特徴的です。
まとめ
まったく同じ両生類を指しますが、日本と海外での呼び方には違いがあり、国内では「ウーパールーパー」と呼ぶ水中で生きる幼形成熟の生き物と覚えておくといいでしょう。