「苦慮」と「苦労」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「苦慮」と「苦労」の違いとは?違い

「苦慮」「苦労」はどう違うのでしょうか。

この記事では、「苦慮」「苦労」の違いを分かりやすく説明していきます。

「苦慮」とは?

「苦慮」とは、「苦しんでいろいろ考えること」を意味する言葉です。

頭の中であれこれと考えて思い悩むことを指します。

一般的には気苦労や厄介事など精神的疲弊を伴う頭脳作業を指し、はっきりとした答えがわからない中で頭をひねりながらより良い考えを求める行為に対して用いる表現です。

基本的には課題や問題を解決するために頭を使うことに対して用いられることが多く、難題への対応や厄介ごとへの対処など最良の方法がわからない中で頭を悩ませる様子に対して用いられます。


「苦労」とは?

「苦労」とは、「苦しみながら力を尽くすこと」を意味する言葉です。

物事を成功させるために苦しみながらも精神的にも肉体的にも力を尽くすさまを表します。

肉体的な疲労や精神的なストレスを伴うほど過酷な行為に対して用いられる表現です。

労力の多さにより苦しさが生じている場合に用いる表現で、基準は過程のであって必ずしも目的が達成されるとは限りません。

「苦労」したのに全く報われず結果が出ないこともあります。


「苦慮」と「苦労」の違い

「苦慮」「苦労」の違いを、分かりやすく解説します。

「苦慮」「苦労」の違いは「苦しむ部分」です。

どちらも苦しみを伴う行為を意味しますが「苦慮」は考えたり思い悩んだりなど精神的な苦しさを表すのに対し「苦労」は精神的な苦しさに加えて肉体的な苦しさのニュアンスも含んでいます。

苦しみながら考えるのが「苦慮」で考えるだけでなく肉体的な動作による苦しさも含むのが「苦労」という違いで区別されます。

「苦慮」の例文

・『クレーマーの対応に苦慮する』
・『学生時代は苦慮させられたが今となってはいい思い出だ』

「苦労」の例文

・『苦労した甲斐があった』
・『苦労したからといって結果が出るとは限らない』

まとめ

「苦慮」「苦労」は精神的な要素以外も含むかどうかで区別します。

よくニュアンスの似た表現ですが間違えないよう意味を正しく覚えておきましょう。

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