この記事では、「想定外」と「以ての外」の違いを分かりやすく説明していきます。
「想定外」とは?
「想定外」とは「想定」。
つまり、ある条件や状況を仮に設定していた範囲を超えていることを意味します。
反対に、ある条件や状況を仮に設定していた範囲を超えていなければ「想定内」となります。
他の言葉で言い換えると「想像以上」や「予想を上回る」「想像を超えた」「思っていた以上」などになります。
「想定外の出来事」や「想定外の結果」「想定外の展開」「想定外の出費」などといった形で使用します。
「以ての外」とは?
「以ての外」には予想を超えて程度が甚だしいこと、とんでもないこと、けしからぬこと、といった意味があります。
あまりにも予想外の出来事に対し用いられる言葉になります。
他の言葉で言い換えると「予想外」や「思いもよらない」「思いがけない」「不意」「出し抜けなどになります。
「想定外」と「以ての外」の違い
「想定外」と「以ての外」の違いを、分かりやすく解説します。
「想定外」と「以ての外」はどちらも予想外を意味する言葉です。
そのうえで、「想定外」は、ある条件や状況を仮に設定していた範囲を超えた際に用いられる言葉です。
例えば、水位の上昇は1メートルだと想定されていた場所が1メートル以上の水位になってしまった場合、それは、「想定外」の出来事になります。
一方、「以ての外」は、あまりにも予想外で想像もつかないようなことを意味します。
例えば、予約したはずのホテルが旅行会社の手違いで予約することができていなかった場合、これは「以ての外」となります。
「想定外」の例文
・『大学受験には想定外の費用がかかるものです』
・『優勝候補が1回戦負けするなど、今大会は想定外の結果が続きました』
「以ての外」の例文
・『業者の手違いでイベント会場を抑えていなかったなど以ての外です』
・『この場で謝罪もせずに開き直るなど以ての外だ』
まとめ
以上のように、想定した範囲を超えた場合「想定外」。
あまりにも予想外で想像もつかないような場合は「以ての外」といった違いになります。