最近、園芸店などに行くと、「リコリス」という名前の植物が売っていることがあります。
花は花火のような形をしていて、赤、黄色、白、ピンクなどがありますが、「彼岸花」に似ています。
それでは、この「リコリス」とはどういう植物でしょうか。
また、「彼岸花」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「彼岸花」と「リコリス」の違いを分かりやすく説明していきます。
「彼岸花」とは?
「彼岸花」とは、ヒガンバナ科、ヒガンバナ属の植物であり、日本では秋のお彼岸の頃に赤い花を付けるよく知られたものです。
曼珠沙華という別名もあり、仏教において、釈迦が教えを説いた際に天から降った花と言われています。
「リコリス」とは?
「リコリス」とは、ヒガンバナ科、ヒガンバナ属の植物の総称であり、現在園芸店などで手に入るものは栽培用として作られたもので、花の色もたくさんの種類があります。
原産は中国や東アジアで、種を付けないので、球根で増えてゆくという特徴を持っています。
「彼岸花」と「リコリス」の違い
であり、「彼岸花」と「リコリス」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、広い意味では全く同じ植物のことを表している言葉ですが、使用されるシチュエーションによっては、違うものとして定義されるケースもあり、多くの場合は、野生の状態で自生している赤い花のものを「彼岸花」と言い、栽培用に輸入されているものを「リコリス」と呼ぶようです。
まとめ
この記事では、「彼岸花」と「リコリス」の違いを、解説してきました。
ここまでの解説を呼んで、「リコリス」と言えば別のものを思い浮かべた人も多いでしょう。
日本では「甘草」と呼ばれているマメ科の薬草も同じ「リコリス」という名前なのです。
これは、ここで解説した「リコリス」とは全く違う植物で、そもそも英語の綴りも「licorice」であり、「彼岸花」の「lycoris」と全く違います。
薬草の「リコリス」は、アメリカなどで売られている甘いグミのようなお菓子に使われていて、独特の薬っぽい味がするので、好き嫌いがはっきり分かれています。