この記事では、「好む」と「好き」の違いを分かりやすく説明していきます。
「好(この)む」とは?
「好む」は「多くのものの中からとりわけそれを好きだと感じること」や「気に入って味わい楽しむこと」、「特にそれを望むこと」、「欲すること」、「趣向をこらすこと」、「風流にすること」、「注文すること」、「あつらえること」を意味する言葉です。
「好む」の使い方
「好む」は動詞として使われています。
「好(す)き」とは?
「好き」は「心がひかれること」や「気に入ること」、「片寄ってそのことを気に入る様」、「好色」、「色好み」、「自分の思うままに振る舞うことやその様」などを意味する言葉です。
「好き」の使い方
「好き」は動詞として使われています。
「好む」と「好き」の違い
「好む」と「好き」はどちらも主に「とりわけ気に入ること」という意味を表す言葉です。
したがって、同じような意味を表すことから二語は類義語の関係に当たると解釈できるでしょう。
「好む」や「好き」と同じような意味を表す類義語には「愛おしむ」や「好き好む」、「お気に召す」、「嗜(たしな)む」、「欲しがる」、「望む」、「愛す」、「求める」などがあります。
「好む」や「好き」は英語でいう“like”に相当すると言えます。
「好む」の例文
・『芸術性の高い人は大勢でいるよりも独りを好む傾向があるようだ』
・『この人物は兵士になる前は勉強や読書を好む少年だったようだ』
・『彼は勉強よりも体を動かすスポーツを好む性格のようだ』
「好き」の例文
・『私はアクション映画よりもホラー映画やサスペンス映画の方が好きだ』
・『彼は自分をリードしてくれるような女性が好きなようだ』
・『彼女は今人気のある若い俳優よりもベテラン俳優の方が好きだと言っていた』
まとめ
「好む」と「好き」はどちらも同じような意味を表すことから、類義語の関係に当たるということでした。