この記事では、「疑義」と「異議」の違いを分かりやすく説明していきます。
「疑義」とは?
「疑義」は、疑わしいと思えることを意味し、「疑義がある」というのは、証言などにおいて疑わしいと思える部分があるという意味です。
よって、裁判などにおいては、「疑義」は、はっきりしないことなので、証言において嘘かもしれないという疑いをかけられている状況が「疑義」です。
「異議」とは?
「異議」は、相手側の言っていることについて矛盾があるなどを理由に相手の意見に対して不服があるという意味です。
しかしながら「異議」は、裁判などで「異議がある」と言い出して相手の意見に対して申し立てをすることはまずありません。
なぜなら、相手の言い分がおかしいかどうかを判断するのは裁判官なので第3者の弁護士が意見に対して不服があると言い出してそれを許可したとした場合、裁判官の必要性が疑われるので、「異議」を唱えておかしくない?と疑問を持つのは裁判官のみです。
「疑義」と「異議」の違い
両者の違いは、疑ってかかるか、証言に不服があり違いますと述べるかです。
「疑義」は相手を疑うことなので疑いをかけられている状態などを意味しますが、「異議」は、異なる意見という意味で証言などにおいて異なる意見があることを表明することを意味します。
まとめ
「疑義」については、疑いがあるという意味で、証言などについて疑いがありおかしいという状況にあることです。
一方、「異議」は、相手の言い分と反対の意見があることを表明するんですが、弁護士がこの言葉を使用することはまずないです。
裁判官がおかしくないという場合に使用することは多いんですが、これを弁護士が言うと、明確におかしな点があり不服があるということを説明しないといけないため、裁判官に却下された場合において、かなり自分の印象が悪くなるので、よほどのことがないと弁護士側が自ら不服であると裁判で言いださないです。