「疑心」と「不審」の違いとは?分かりやすく解釈

「疑心」と「不審」の違いとは?違い

この記事では、「疑心」【ぎしん】と「不審」【ふしん】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「疑心」とは?意味

どこか怪しいなと疑う気持ちを「疑心」【ぎしん】といいます。

相手の行動に自分が疑っていることを伝えられる言葉であり、本当かどうか半信半疑である状態を表す言葉です。

しかし、まったく否定できない状況でもあるため、自分でもどのようにしたらいいのか分からないと思う気持ちが込められています。

元々は仏教用語であり、教えを疑う心を意味する言葉でした。


「不審」とは?意味

細かいところまではよく分からず、自分でも理解できない気持ちを「不審」【ふしん】といいます。

どう目線を変えても、本当のことが見えてこない状態であり、疑わしいと思う状況を指すわけです。

例えば、犯人とされる容疑者の本心を聞き出すため証言の場を設けたとき、言っていることが疑わしいと思うとき「不審な点が多々ある」と言い表します。


「疑心」と「不審」の違い

「疑心」「不審」の違いを、分かりやすく解説します。

疑いの気持ちを意味するのが「疑心」であり、人の動きや話を疑う気持ちを持つ状態を表すわけです。

言っていることがいまいち信用できないときや、動機が疑わしいと強く感じるときなどは「疑心」の目向けて嘘を言っているのではないかと疑います。

もう一方の「不審」は人が言うことや、行動に疑わしいと思う点があると思えたとき使う言葉です。

とくに、事件や事故でよく使われていて、容疑者の証言を疑うといった場面で多く使われています。

「疑心」の例文

・『彼氏から電話がこなくなり、浮気という疑心が募る』
・『疑心にかられる妻は、私の行動に疑いの目を向ける』

「不審」の例文

・『不審者が出没しているので、用心するよう近隣住民に看板で伝えた』
・『警察は果物を盗む不審な者の情報を集めて、犯人逮捕に繋げた』

まとめ

どちらも相手を疑う場面で使われている言葉ですが、使う状況や相手によってどちらを使えばいいかを考えて、自分なりにうまく使い分けてみるといいでしょう。

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