建物の部屋の入り口に取り付けられた開閉式の建具を指す言葉として「扉」と「ドア」があります。
この2つはどんな違いで区別されているのでしょうか。
今回は、「扉」と「ドア」の違いを解説します。
「扉」とは?
「扉」とは、「建物や部屋の出入口に取り付けられる外部と内部を隔てる開閉式の仕切り」を指す言葉です。
「扉」の使い方
主に出入口に取り付けられる大きな仕切りを指す言葉で、人や物が出入りすることを前提に開閉可能な構造になっています。
世界各国に様々な行動の「扉」が存在し開閉する方向も上下や左右、前後などいろいろです。
建物や部屋への侵入を制限したり空間内を独立させたりする目的で設置されていることから丈夫でしっかりした構造のものが多く、制限を設けたい場所の「扉」には自由に出入りできないように鍵が取り付けられています。
「ドア」とは?
「ドア」とは、「前後方向に開閉する建具」を指す言葉です。
「ドア」の使い方
出入口に取り付けられる開閉式の建具のうち前後方向に開閉するものを指します。
枠と蝶番で固定され取手を握って押す、または引くことで開閉する構造で自動車の乗降口に取り付けられている取手を握り引いて開け閉めする部分も「ドア」です。
現代では前後に動く構造のもの以外も出入り口として機能する建具前半を「ドア」と読んでいます。
「扉」と「ドア」の違い
内と外を仕切り開閉して出入口として機能する建具が「扉」、開閉する建具のうち前後に動く構造なのが「ドア」という違いで区別されます。
本来「ドア」は「扉」の一種に当たりますが、現在は似たような意味で使われることが多く開閉する建具全般を「ドア」と呼び前後に開閉する建具を「扉」と呼ぶ逆転現象も起きています。
「扉」の例文
・『扉の向こうには海が広がっていた』
・城の入り口は重くて大きい扉で塞がれている』
「ドア」の例文
・『入室する前にドアをノックする』
・『家のドアを交換する』
まとめ
「扉」と「ドア」は元々厳密に意味が区別されていましたが最近は似たような意味で使われることが多く、逆転現象も起きています。
本来の意味を正しく知って使い分けてください。