「尾行」と「追跡」には、どのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「尾行」と「追跡」の違いを分かりやすく説明していきます。
「尾行」とは?
「尾行」は、相手の行動を探るため。
監視するために気付かれないように後を付ける行為を意味します。
「尾行」する上で大切なのは、相手に気付かれないようにすることです。
相手に気付かれてしまうと「尾行」は失敗になります。
言い換えれば、「追いかける」や「追尾」などと同じです。
「尾行」の使い方
「尾行」は「尾行する」のほか、「尾行をまく」、「尾行中」などといった形で用います。
「追跡」とは?
「追跡」は「跡を追う」と書きます。
この言葉通り、跡を追う行為が「追跡」です。
その対象となるものは、人に限らず、物や物事の経過など様々なことに対し用いることが可能です。
逃げる者のあとを追いかける行為や物事の経過をたどり調べる行為が「追跡」です。
言い換えれば、「突き止める」、「フォロー」、「追行」などと同じです。
「追跡」の使い方
「追跡」は、「追跡する」のほか、「追跡調査」、「追跡システム」、「追跡装置」、「追跡を逃れる」などといった形で用います。
「尾行」と「追跡」の違い
「尾行」も「追跡」も、跡を付ける行為では同じ意味を持つ言葉です。
そのうえで、「尾行」は人間に対してのみ用いられる言葉で、決して、「尾行」していることを知られてはいけません。
一方、「追跡」は、人間だけでなく、物や物事などに対しても用いられる言葉です。
「追跡」の場合、相手に知られてはいけないといったことはありません。
「尾行」の例文
・『犯人に尾行していることを気付かれてしまった』
・『尾行するコツを先輩に教えてもらう』
・『尾行中なので、声をかけないで頂きたい』
・『私を尾行している人は誰だ』
「追跡」の例文
・『宅配便に追跡サービスは、とても便利なシステムです』
・『なぜ、失敗したのか原因を追跡する』
・『現在、逃亡者を追跡中です』
・『警察からの追跡を逃れるため、日本国内を転々としていました』
まとめ
以上のように微妙なニュアンスの違いがある2つの言葉となります。