この記事では、「視野」と「目路」の違いを分かりやすく説明していきます。
「視野」とは?
一点を注視させて、見える範囲のことを言います。
例えば、目の前にある本を見つめているとき、その本だけでなく、周りの物もぼんやりと見えます。
その見える範囲が視野です。
視野は、網膜から視中枢に至る視路の機能の投影であり、視路のどこかに障害があれば、その障害部位に応じて特徴的な視野の異常が認められます。
視野は、通常、被検者の側から見た形で表され、中心30°の範囲は特に重要です。
「目路」とは?
目の奥にある網膜から視神経を通って脳に伝わる視覚情報の経路のことを言います。
目路は、視神経、視交叉、視索、外側膝状体、視放射、一次視覚野などの構造物からなります。
目路は、左右の目からの視神経が視交叉で半交叉するという特殊な配線によって、立体視や奥行き感を感じることが可能です。
目路は、視覚障害の原因や部位を特定するために重要な役割を果たします。
「視野」と「目路」の違い
「視野」と「目路」の違いを、分かりやすく解説します。
「視野」と「目路」は、目に関係する言葉ですが、意味は異なります。
「視野」とは、一点を注視して見える範囲のことです。
視野は、網膜から視中枢に至る視路の機能の投影でもあります。
視路に障害があると、視野に欠損が生じます。
その一方で、「目路」とは、目の位置や方向のことです。
目路は、感情や態度を表す重要な非言語的コミュニケーションの手段でもあります。
「視野」の例文
・『視野を変えてこの企画を見つめ直す必要がある』
・『子どもの視野はとても狭い』
「目路」の例文
・『目路のはるかつきるまで、咽喉のひりつくような白くかわいた道が続いていた』
・『舗道に人通りがぐっと増え、遥かまで見通しのきいていた街路の目路がぼやけてきた』
まとめ
「視野」とは、目で見える範囲や、物事を見る広さや深さのことです。
その一方で、「目路」とは、目で見る方向や、見通しのきく距離のことです。
それぞれの言葉を正しく使い分けるようにしましょう。