「世界文化遺産」と「世界自然遺産」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「世界文化遺産」と「世界自然遺産」の違いとは?違い

この記事では、「世界文化遺産」「世界自然遺産」の違いを分かりやすく説明していきます。

「世界文化遺産」とは?

世界遺産はユネスコの世界遺産条約に基づいて、世界遺産リストに登録された人類が共有するべき顕著な普遍的な価値を持つものです。

世界遺産は文化遺産と自然遺産、複合遺産の3つに分類されます。

その中で世界文化遺産は、遺跡や文化的景観など人類の歴史の中で継承されてきたものをいいます。

代表的な世界文化遺産には、カンボジアのアンコールワットや中国の万里の長城、フランスのモン・サン・ミシェルなどが挙げられます。

世界文化遺産は不動産と定められているので、移動できる絵画などの美術品は対象外です。


「世界自然遺産」とは?

世界自然遺産は、世界遺産のうち生態系や地形、地質、絶滅危惧の動植物が生息している地域などをいいます。

代表的な世界自然遺産を挙げると、エクアドルのガラパゴス諸島やアメリカのイエローストーン国立公園、アルゼンチンのロス・グラシアレス国立公園などがあります。

また、日本の北海道にある知床も世界自然遺産の1つです。

知床には、シマフクロウやオオワシといった希少な鳥や海鳥、鯨、ヒグマなど多種多様な動植物が生息している土地になります。

火山活動によって生まれた知床連山などもあり、豊かな自然と美しい景観が評価されました。


「世界文化遺産」と「世界自然遺産」の違い

世界遺産のうち人類が作り上げたものが世界文化遺産で、地球の歴史や動植物の進化を伝えるものは世界自然遺産です。

世界文化遺産には、遺跡や建造物、文化的景観などがあります。

世界自然遺産には、生態系や地形及び地質、絶滅危惧の動植物の生息地などが挙げられます。

それから両方の性質を持っている複合遺産もあります。

まとめ

遺跡や建造物、文化的景観など人が作り上げたものは世界文化遺産で、生態系や地形及び地質、絶滅危惧の動植物の生息地などは世界自然遺産です。

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