この記事では、「正念場」と「大一番」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「正念場」とは?
仕事しているとき、1番大事と思う場面を「正念場」【しょうねんば】といいます。
作業しているとき、疲れていてもここで踏ん張り、頑張らなければ事が終わらないと思う状況で使う言葉です。
元々は正しい心で物事に取り掛かる必要性がある「正念」という意味がある仏教用語からきている言葉であり、1番力を注いで頑張る必要性があるここぞという場面で使われています。
「大一番」とは?
勝負しているとき、ここで頑張らなければ勝てないと思う場面を「大一番」【おおいちばん】といいます。
相撲なら試合にも響くほど大事な取組を指し、大形の1番大事なところを意味するのです。
元々は丸髷【まるまげ】の中でも最も大きなところをさす言葉であり、このことから競技では優勝が決まる大事なところを意味するようになりました。
「正念場」と「大一番」の違い
ここでは「正念場」と「大一番」の違いを、分かりやすく解説します。
歌舞伎では、役を演じる人の本質的な性根を表す重要な場面を「正念場」といいます。
また、1位になる人は誰か多くの人が期待して注目する試合では1番重要なところなので、選手も力を振り絞って勝敗に立ち向かうわけです。
もう一方の「大一番」は賭け事で勝敗が決まるとき、プレイヤーはどう出ればこの勝負で勝てるかを自ら考える大事な場面を指します。
「正念場」の例文
・『ここが正念場なので、選手は気合を入れて挑んだ』
・『今が正念場だと思い、仕事に集中して取り掛かる』
「大一番」の例文
・『博打で大一番と思う場面に遭遇して、その熱気に驚いた』
・『大一番の高級魚を釣りたいと、辺りが暗くなるまで粘り続けた』
まとめ
とても似ている言葉を2つ取り上げましたが、どのような場面がその人にとって大事なところであるか見て、うまく相手に伝えてみましょう。