ツナ缶とシーチキンの関係?
この記事では、「純馬油」と「ソンバーユ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「純馬油」とは?
古くから馬油には薬効があると信じられており、民間療法の1つとして有名でした。
その歴史は古くから知られており、現存する中国最古の医学書『黄帝内経』にも有用性が記載されていました。
即ち紀元前200年代の前漢時代から使われてきたと言っていいでしょう。
現代医学的に薬効がないのは“ガマの油”と同様。
しかし依然民間療法として冬の肌荒れ対策や火傷などの肌のトラブルに対症する商品として人気が高いのは言うまでもありません。
「純馬油」は純度100%の馬の皮下脂肪所以のものを指しており、ただの馬油とは違い、香料、着色料などの添加物を付与していないものだと言っていいでしょう。
「ソンバーユ」とは?
福岡県筑紫野市に本社を置く『薬師堂』が販売している基礎化粧品の事を指しています。
同社は馬油関連の商標登録を複数保持しており「馬油(ばぁゆ)」「ソンバーユ」「馬油石鹸(ソンバーユ)」の三つが該当。
つまり「ソンバーユ」を購入できるのは『薬師堂』とその販売店のみになります。
中国で模倣品が発見されたり、各種物産展、フェアで販売されるなど知名度は群を抜いていると言って過言ではありません。
「純馬油」と「ソンバーユ」の違い
「純馬油」と「ソンバーユ」の違いを、分かりやすく解説します。
「純馬油」は馬油100%の馬の皮下脂肪を精製して商品化したものであり、複数の会社から類似品が発売されています。
「ソンバーユ」は『薬師堂』から登録商標されており、無断使用は罰せられます。
知名度は前述した通り模倣品が出回るほどで馬油の中で例えれば群を抜いていると言っていいでしょう。
他の商品で例えるとすれば「ツナ缶」と「シーチキン」などの関係と同一。
『ツナ缶』は文字通りマグロやカツオ等マグロ類の魚肉の油漬け缶詰を指します。
「シーチキン」は『はごろもフーズ株式会社』が登録商標で他社は使用不可。
しかし認知度が高いゆえに一般人はツナ缶を「シーチキン」と呼ぶのが多い事と同じ部類だと言えるでしょう。
また『ソンバーユ』は基礎化粧品だけに香料を添加したものがほとんど。
無香料のものもありますが、バニラやヒノキ等のフレーバーがあります。
『馬油石鹸』にも名前が使われるほか、馬油の形態として液体化したものもあり、多様性を持たせているのが「純馬油」との違いです。
まとめ
「純馬油」は馬油100%のものを指し、基本無香料、無着色、添加物など未使用のものです。
「ソンバーユ」は『薬師堂』の基礎化粧品名で登録商標。
無香料のものもありますが、バニラやヒノキ等のフレーバー香料が使われています。
また基礎化粧品であり、使いやすく多様化しているのも違う点だと言えるでしょう。