この記事では、「催促」と「催告」の違いを分かりやすく説明していきます。
「催促」とは?
「催促」とは、物事を早くするように促すことを意味します。
言い換えれば、「揉立てる」や「責つく」「促す」「督促」「詰め寄る」「求める」などになります。
「催促」は日常的に用いられる言葉ということもあり、高い強制力がある言葉ではありません。
早く提出してほしい、早く完成させてほしい、早く返事が欲しい、などといった際にそれらに対し「催促」することになります。
「催告」とは?
「催告」とは、相手方に対し一定の行為をするように請求すること、債務者に対し債務の履行を請求することを意味します。
言い換えれば、「請求」や「申請」「要求」「促す」などになります。
「催告」の場合、日常的に用いられる言葉ではなく、必要に応じて適切に使用する必要のある言葉になります。
軽いお願いというよりも強制力が高い命令に近いものが「催告」です。
「催促」と「催告」の違い
「催促」と「催告」の違いを、分かりやすく解説します。
「催促」と「催告」は相手方に早くするように促すといった意味では同じ意味を持つ言葉です。
そのうえで、「催促」は日常的に用いられる言葉となり友人や知人など身近な人に対しても用いられる言葉になります。
「返事を催促する」などといった形で使用され、日常的に用いられる言葉ということから高い強制力がある言葉ではありません。
一方、「催告」は債務者に対し債務の履行を請求することを意味するため、強制力においては「催促」に比べ非常に高いものとなります。
この点に2つの言葉の違いがあります。
「催促」の例文
・『どれだけ催促されても払えないものは払えない』
・『のんきな彼にどれだけ返事の催促をしても一向に返事がない』
「催告」の例文
・『内容証明で催告書が届き驚きました』
・『催告に応じなければ、様々な責任を負うことになります』
まとめ
それぞれの言葉が持つ強制力に違いのある「催促」と「催告」になります。