この記事では、「心外」【しんがい】と「想定外」【そうていがい】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「心外」とは?意味
予想外のことが起きてしまったことに対し、残念な気持ちになることを「心外」【しんがい】といいます。
思ってもみなかったことが起きたことに強い憤りを感じた人は憤慨するわけです。
心から外れるという意味がある「心外」は、自分が予想している範囲を超えたことが起きた現状は不本意と思う自分の気持ちを表します。
「想定外」とは?意味
自分が事前に予想していたことよりも、まったく違った結果になった驚きを「想定外」【そうていがい】といいます。
例えば、あの頑丈で大きなタンクに雷は落ちないだろうと思っていたら落ちてしまい、大きな炎をあげて燃えたというさまはまさに「想定外」です。
また、海から距離があり、高台なので、ここまで大きな津波はこないだろうと考えていれば高波がきて家をのみ込んだことはまさに「想定外」になります。
「心外」と「想定外」の違い
「心外」と「想定外」の違いを、分かりやすく解説します。
自分は人からいい人に見えるだろうと思っていたのに、悪く見られていたとき残念な気持ちを表すのが「心外」です。
もう一方の「想定外」は、自分では想定していなかった出来事が起きたことを意味しています。
自分の予想していたこととは違う現状に驚きを表すわけです。
「心外」の例文
・『見た目で頭が弱いと思われるのは心外で怒りがわいてくる』
・『何も聞かず、勝手に作業を始めるのは心外きわまりない』
「想定外」の例文
・『駅前の人気店が潰れたのは想定外の出来事であった』
・『業績が良かった企業が上場しなかったのは想定外である』
まとめ
どちらも自分が思ってもみなかったことが起きたときの衝撃と驚きを表せる言葉ですが、予想していなかった出来事が起きて残念に感じるときは「心外」を、驚いたときは「想定外」を使ってみるといいでしょう。