「気薄」と「希薄」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「気薄」と「希薄」の違いとは?違い

最近では、多くの若者が何をやるにしても情熱や勢いが希薄であるとよく言われます。

しかし、実際にはこれまでと同じように恋愛や推し活などに人生をかけている人はたくさんいます。

したがって、今の若者は淡白だというのは思い込みでしかありません。

それでは、この「希薄」とはどういう意味でしょうか。

また、「気薄」とは、どう違うのでしょうか。

この記事では、「希薄」「気薄」の違いを分かりやすく説明していきます。

「希薄」とは?

「希薄」とは、「きはく」と読み、一般的には何かが「薄いこと」あるいは「淡いこと」を表す言葉で、気体や液体の濃度、色、味などの物理的なものから気持ちや性格、雰囲気などに関しても使われます。

この「希」という言葉は、「希少価値」などにも使われているように、もともとは「少ないこと」「まれ」なことを表す文字です。

したがって、「希薄」とは「少なくて薄い」という意味になります。


「気薄」とは?

「気薄」とは「きはく」と読み、気持ちがこもっていないことを表す言葉で、空気が薄いというところから来ている言葉です。

と言いような解説で言い表すことができそうな言葉ですが、その正体は次の項目で解説します。


「希薄」と「気薄」の違い

「希薄」「気薄」の違いを、分かりやすく解説します。

この2つは、何かが薄いということを表すという部分では同じですが、どこに違いがあるのでしょうか。

この2つの違いを最も簡単に説明するなら、「気薄」という言葉は存在しません。

おそらく、「希薄」「きはく」という音と同じ「気迫」という言葉と混同した結果としての誤りであると考えられます。

もし、気持ちが薄いということを言いたいならば「希薄な気持ち」のように表現するのが適当でしょう。

「希薄」の例文

・『この炭酸飲料はしゅわしゅわ感が希薄です』
・『このチームのメンバーには、問題を解決したいという意気込みが希薄です』

「気薄」の例文

・『気薄という文字を見ると「空気が薄い」ということを連想します』
・『「気薄」という言葉は存在しません』

まとめ

この記事では、「希薄」「気薄」の違いを、解説してきました。

序文でも述べたように、これらの言葉は私たちの身近にあります。

この機会にこれらの正しい使い方を勉強しておきましょう。

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