この記事では、「業を背負う」と「業が深い」の違いを分かりやすく説明していきます。
「業を背負う」とは?
法律で罰する必要性があるほど酷い行為した過去を抱えて生きることを「業を背負う」【ごうをせおう】といいます。
例えば、人の車にバイクを当てて逃げたとか、店の物を盗んでは逃走しては売りさばいてしまったというように、悪事を起こしては反省しません。
このように、何年経っても忘れられず、悪いと自覚する過ちを背負っては後悔して生きるのです。
「業が深い」とは?
報いを受けて生きる様を「業が深い」【ごうがふかい】といいます。
心が清らかではなく、思い罪をいつまでも背負っている状態であり、とても罪深い生き物であると伝えられる言葉です。
誰よりも嫉妬深い人であったり、強欲な者を指す言葉であり、「業が深い女」といった言い方すればお金に拘ったり、好きな人に強く執着するという意味になります。
「業を背負う」と「業が深い」の違い
「業を背負う」と「業が深い」の違いを、分かりやすく解説します。
罰せられるほどの刑を起こした人が、その過ちをいつまでも抱えて生きることを「業を背負う」といいます。
過去の悪行により、自分の今にどのような影響を与えているかが重要なところであり、自覚ある行為により自分はどう生きるか自らが問うのです。
そして、罪を償うようにして前向きに生きるところに焦点を当てています。
もう一方の「業が深い」は、執着する気持ちが強い人のことを指す言葉です。
「前世の業が深い」といえば、生まれる前の生き方が今の人生と強くつながっていると言えます。
「業を背負う」の例文
・『妹の貯金に手を出して、使い果たした業を背負う』
・『盗みを繰り返す弟は、いつまでも業を背負う人生を歩んだ』
「業が深い」の例文
・『高級品にやたらと拘る彼は業が深い』
・『何をやってもうまくいかない姉は業が深い』
まとめ
同じ業を使った言葉を2つ取り上げましたが、背負うか深いかによって意味が違ってきます。
どのような状況で使えばより罪深さを表せる言葉になるか比べてみるといいでしょう。