この記事では、「虚偽」【きょぎ】と「嘘」【うそ】の意味や使い方を分かりやすく説明していきます。
「虚偽」とは?意味
あたかも真実であるかのように相手に話すことを「虚偽」【きょぎ】と言います。
元々はコギと読む言葉であり、悟りをするのに妨げになる行為を指すという意味が語源となっています。
このことから、正しいと思わせるような仕事を見せて相手を惑わすようなとき、困る人の気持ちを表すわけです。
職場では、虚偽報告して上司を怒らせたり、決算書を偽造するように書き込む、大事な書類を偽って作成するといった絶対にやってはいけないという意味があります。
「嘘」とは?意味
事実ではないことを「嘘」【うそ】と言います。
本当のことではなく、まったく真実とは異なることを言って相手を惑わしたり、苛立たせるような言葉や行為を指すわけです。
本当は違うものであるのに、あたかもそれが頼まれていたものであるかのように見せかけて、提出すれば相手を苛立たせることがありません。
しかし、本当は給料が上がっていないのに上がったとか、大怪我であったのにそれほど大きな怪我ではないから大丈夫と相手を安心させる「嘘」をつくことで、相手といい関係を保つこともあるのです。
「虚偽」と「嘘」の違い
「嘘」という言葉の漢語的な表現として使われているのが「虚偽」であり、真実ではないことを伝える偽という意味があります。
税金を虚偽申告したとか、文書やデータを偽って作成したなど、主にビジネスの場で使われている言葉です。
もう一方の「嘘」は、適切ではなく、正しくはないことを相手に伝える行為を指します。
「この人は嘘つきだ」とか「嘘を言ってはいけない」と人がつく事実とは違う事を伝えるときに使われているという違いがあります。
「虚偽」の例文
・『部下が上司に何度も虚偽の申告したことで怒りを買い、クビになる』
・『虚偽のデータを作成していたことがバレて、部長は地位を失った』
「嘘」の例文
・『真面目で誠実な部下だが、本当は人に平気で嘘をつく人間だった』
・『かわいい嘘で私の心をくすぐる彼女は男を平気でたぶらかす小悪魔だ』
まとめ
本当ではないことを平気で言って、人を言葉巧みに騙すような者を指す言葉を2つご紹介しました。
日常的にさりげなく使うか、事件や裁判など法律が絡む場面で使える言葉であるという違いがあると覚えておくといいでしょう。