この記事では、「スケープゴート」と「サクリファイス」の違いを分かりやすく説明していきます。
「スケープゴート」とは?
スケープゴートとは、責任を転嫁したり不満や憎悪をそらすための身代わりになる人のことをいいます。
英語のscapegoatをそのまま日本語読みした言葉で、直訳すると「贖罪の山羊」となります。
スケープゴートは聖書由来の言葉で、人々の罪を背負い荒野に放たれた山羊の話が名前の元になっています。
身代わりや生贄といった意味で使われていますが、現在では人々の不満や怒りを解消するために攻撃のターゲットになる人を指すことが多いです。
「サクリファイス」とは?
サクリファイスとは、捧げものをすることや生贄、犠牲を表す言葉です。
英語のsacrificeをそのまま日本語読みした言葉になります。
sacrificeには、「犠牲にする、犠牲になる、捧げものをする、生贄」といった意味があります。
聖なるという意味を持つ「sacer」と行うという意味を持つ「facere」が組み合わさって生まれた言葉で、元々は聖なる儀式を行うことを指していました。
自ら進んで犠牲になるといった意味があります。
また、サクリフェイスは小説や英語のタイトル、楽曲のタイトルとしても使われています。
チェスにはサクリファイスという手筋があり、局面を優勢にするためにマイナーピースやメジャーピースを相手にわざと取らせることをいいます。
「スケープゴート」と「サクリファイス」の違い
スケープゴートもサクリファイスも生贄や身代わりを表す言葉です。
スケープゴートには罪や犠牲を押し付けるといったニュアンスがあります。
それに対してサクリフェイスには、自ら進んで犠牲になるといったニュアンスが含まれています。
日本でよく使われるのはスケープゴートの方です。
まとめ
スケープゴートもサクリファイスも生贄や犠牲を表しますが、犠牲になることを押し付けるのがスケープゴートで自ら進んで犠牲になるのがサクリフェイスです。