山に向かって叫ぶ「こだま」と「やまびこ」には、どのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「こだま」と「やまびこ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「こだま」とは?
「こだま」を漢字で書くと「木霊」。
つまり、木の霊が「こだま」になります。
樹木に宿る精霊、木の精といった意味があり、山に向かって声を発したとき、帰ってくる音は「木霊」によるもの。
つまり、樹木に宿る精霊によるものと考えられたことから、「こだま」というようになりました。
「やまびこ」とは?
「やまびこ」は漢字で書くと「山彦」。
つまり、山の霊が「やまびこ」になります。
「山彦」には、山の神、山の霊といった意味があり、山に向かって声を発したとき、帰ってくる音は「山彦」によるもの。
つまり、山の神によるものだと考えられたことから、「やまびこ」というようになりました。
「こだま」と「やまびこ」の違い
「こだま」も「やまびこ」も仕組みは同じです。
発した声が山や谷にぶつかり反射し自分のもとに帰ってくる現象になります。
「こだま」や「やまびこ」を楽しむためには、必要な条件を満たす必要があります。
大きな山や建物があること。
それらまで300メートルほどの距離があること。
また、山や建物までの間に障害物があっても「こだま」や「やまびこ」はできません。
日本では、「こだま」も「や「やまびこ」も同じ掛け声が一般的です。
その掛け声「ヤッホー」には、様々な語源があり、ドイツの神やドイツ語の掛け声、ヨーロッパの森の精霊など、様々な説が言われています。
このように、仕組みや発する言葉など共通点の多い「こだま」と「やまびこ」。
これら2つの言葉において、異なった言葉が用いられている理由は、何からの言葉なのかといった考え方の違いのみです。
「こだま」は木の霊。
「やまびこ」は山の霊。
その違いだけで呼び方が異なる2つの言葉になります。
まとめ
以上のように、捉え方の違いのみになる2つの言葉になります。