宝塚歌劇団といえば、長い間続く伝統をベースに数多くの卒業生を輩出していますが、宝塚音楽学校では、さまざまなしきたりがあることでも有名です。
挨拶としての「ごきげんよう」は、いかにも宝塚らしく聞こえますが、実際には宝塚では普通の挨拶です。
それでは、この「ごきげんよう」とはどういう意味でしょうか。
また、言い直した言葉である「ご機嫌よくお過ごしください」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「ごきげんよう」と「ご機嫌よくお過ごしください」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ごきげんよう」とは?
「ごきげんよう」とは、伝統的な挨拶の言葉として現在でも一部において使用されているものです。
元々は、宮中において女官が天皇や皇后に会ったときにご機嫌を尋ねる風習があったことから始まっています。
「ご機嫌よくお過ごしください」とは?
「ご機嫌よくお過ごしください」とは、前述の「ごきげんよう」を言い換えた言葉であり、相手の精神や体調の状態を確認するための表現です。
「ごきげんよう」と「ご機嫌よくお過ごしください」の違い
「ごきげんよう」と「ご機嫌よくお過ごしください」の違いを、分かりやすく解説します。
そもそも、「ごきげんよう」という挨拶の言葉をわかりやすい表現で言い換えたのが「ご機嫌よくお過ごしください」になるのですが、実際にはこのような表現が使用されることはありません。
まとめ
この記事では、「ごきげんよう」と「ご機嫌よくお過ごしください」の違いを、解説してきました。
序文でお話しした挨拶の話ですが、伝統的に「ごきげんよう」を使用している(いた)のは、宝塚ではなく、学習院、東洋英和、跡見などの一部の私立の女子学校です。
これは前述のように、もともとは宮中で使用されていたことばであることから、その伝統を受け継いだ学校で使用されているということでしょう。
宝塚に話を戻すと、以前は有名だった緩急電車が通ると頭を下げるという伝統的な振る舞いは、現在ではすでにやめているということです。