この記事では、「お気遣いなく」と「心配しないでください」の違いを分かりやすく説明していきます。
「お気遣いなく」とは?
気を遣わなくてよい、という意味です。
「お気遣い」は「気遣い」を尊敬の意を表す言い方にしたものです。
名詞に「お」をつけると、相手に尊敬の意を表す形になります。
「気遣い」は、いろいろと気を配ることをいいます。
「なく」は打消しの意です。
この言葉は、他人の家を訪れたときに使うことがあります。
他人の家を訪れると、その家の人がお茶やお菓子などを出して、あれこれ気にかけてくれることがあります。
そういった配慮をしてもらわなくてもよいと、謙遜の意味を込めてこの言葉を使用します。
「心配しないでください」とは?
気にかけなくても大丈夫です、気がかりに思う必要はありません、という意味です。
「心配」には、気がかりという意味と、面倒をみることという意味があります。
「ください」は、相手にある行動をするように求める意です。
この言葉は「大丈夫です」と伝えたい場面で用いることがあります。
Aさんは新しいプロジェクトを任されました。
はじめてプロジェクトを任されるので、「できるだろうか。
大丈夫だろうか」と先輩は心配です。
そこで、心配であることとを伝え、今の状況を聞いてみました。
Aさんは今のところ問題を抱えていません。
あれこれ悩んでもらう必要はないのです。
このことを先輩に伝える際にこの言葉を用います。
「お気遣いなく」と「心配しないでください」の違い
「お気遣いなく」と「心配しないでください」の違いを、分かりやすく解説します。
前者は気を配ってもらう必要がない場面で用いるもので、他人の家を訪問したときなどに使われます。
後者は、あれこれ悩まなくても大丈夫な場面で用いるもので、「うまくやるから大丈夫」といった場面で使われています。
まとめ
相手の気持ちに配慮して伝える言葉ですが、それぞれ意味が異なり、使われる場面も異なります。