この記事では、「枯渇」と「涸渇」の違いを分かりやすく説明していきます。
「枯渇」とは?
枯渇は「こかつ」と読みます。
草木が枯れるという意味の「枯」が混じっているので、もともとあった水分が蒸発することを指しています。
例えば田畑に生えている草木を抜くと、最初は生き生きしていても、しだいに水分が抜けて衰えていきます。
そのため当初は勢いのあった物、たっぷりあった物が、色々な影響を受けてなくなる状況をいいます。
潤沢にあった物が見る影もないくらい干からびてしまうこと、前回のイメージが思い浮かばないくらい無くなってしまうことが「枯渇」なので覚えておきましょう。
「涸渇」とは?
こちらも「こかつ」と音読します。
「涸」は湖が干からびる、尽きてしまうという意味を持つ漢字で、日照りなどに遭い大量にあった水が1滴もなくなる様子をあらわしています。
満ち足りていたものが無くなること、さっぱり姿が見えなくなることが「涸渇」といえるでしょう。
「枯渇」と「涸渇」の違い
「枯渇」と「涸渇」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも同じ「こかつ」と読みます。
日本のニュースサイトや新聞等で用いられているのは、簡単な漢字の「枯渇」です。
一方で読み方の難しい「涸渇」は常用外の漢字のため、学術書を除いてめったに用いられることがありません。
また多くの辞書では「枯渇」と「涸渇」を、同じ意味をもつ熟語として紹介しています。
一般教養として身につけるのなら「枯渇」で事足りるので、こちらで学んでおきましょう。
「枯渇」の例文
・『世界的に、バイオ燃料が枯渇しかけている』
・『このままだと資金が枯渇しそうだ』
「涸渇」の例文
・『雨が降らないので、ダムが涸渇しかけている』
・『地下水の涸渇が、心配されている』
まとめ
「枯渇」と「涸渇の違いを解説しました。
どちらも「こかつ」と読みます。
同じ読み方をする熟語を学んで、知識をさらに広げていきましょう。