「大工」と「宮大工」の違いとは?分かりやすく解釈

「大工」と「宮大工」の違いとは?違い

この記事では、「大工」「宮大工」の違いを分かりやすく説明していきます。

「大工」とは?

「大工」とは主に木材を使った建築物を作る職業です。

図面で建物を設計したらそれに合わせた形に成形された木材や、木材以外の建築素材を用意して図面通りに建物を作ります。

作る建物は木造建築ですが使う建材は木材だけではなく釘などの金具も使い、木材だけで何かを建てることは基本的にありません。

また建物の装飾に関しては専門外であり長年「大工」として働いていても門の木材などに彫り込む形で装飾を作ることはできない人も多いです。


「宮大工」とは?

「宮大工」は神社仏閣を専門としている「大工」です。

「宮大工」の一番の特徴は金具を使わずに建築することでしょう。

それぞれの木材が噛み合うように設計し木の楔などで崩れないように留めるなどで、釘などを一切使わずに神社やお寺を建てていきます。

そのため使用する木材は設計通りちゃんと噛み合うように加工することも「宮大工」の仕事です。

また神社やお寺は細部の装飾も重要な要素なので「宮大工」はそういった装飾を彫り込むための技術やセンスも求められます。


「大工」と「宮大工」の違い

「大工」「宮大工」の違いを、分かりやすく解説します。

主に木材などを使って家などを建てる職業が「大工」で、木材で神社仏閣を建てる専門の職業が「宮大工」です。

「大工」は金具も使いますが「宮大工」は金具を使わずにお寺や神社を建てます。

また「大工」の仕事に装飾を彫り込むセンスや技術は必須ではありませんが、「宮大工」の仕事には装飾のセンスや技術が必須です。

まとめ

木材を中心に家などを建てるのが「大工」で、その中でも金具を使わずに神社やお寺を建てるのが「宮大工」です。

「大工」も一人前になるのは大変な職業ですが、金具の補助が使えず緻密な設計や微細な装飾技術が必須になる「宮大工」はそれに輪をかけて難しい職業であり見習い期間も長くなります。

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