「空隙」と「隙間」は、異なった意味を持つ言葉なのか。
それとも意味は同じなのか。
この記事では、「空隙」と「隙間」の違いを分かりやすく説明していきます。
「空隙」とは?
「空隙」は、簡単な言葉で言えば「すきま」です。
物と物の隙間のことを「空隙」と言います。
実際に生じた物理的な物と物の隙間だけでなく、人間の心理や人間関係においても、よく用いられる言葉となります。
言い換えれば、「余地」や「空間」、「明き」などと同じです。
「空隙」の使い方
「空隙」は、「空隙率」や「空隙歯列」、「心の空隙」、「空隙ができる」、「空隙がある」などといった形で用います。
「隙間」とは?
「隙間」は、物と物の間でわずかに開いているところを指す言葉です。
これは、時間や気の緩み、油断といった際にも用いられ、普段、気付きにくい盲点においても、「隙間」が用いられます。
言い換えれば、「余地」や「空間」、「明き」などと同じです。
「隙間」の使い方
「隙間」は「隙間時間」や「隙間産業」、「隙間風」といった言葉のほか、「隙間だらけ」や「心の隙間」、「隙間を見つける」などといった形で用います。
「空隙」と「隙間」の違い
基本的に「空隙」と「隙間」は同じ意味を持つ言葉です。
そのうえで、一般的に広く用いられているのが「隙間」といった違いがあります。
「空隙」の例文
・『大好きだった母を亡くした今、心には大きな空隙ができたように思う』
・『私の心の空隙を埋めることができる人は彼しかいません』
・『実際に自分の目で確認すると、かなりの空隙が発見されました』
・『顕微鏡で見てみると、しっかりと空隙を確認することができました』
「隙間」の例文
・『隙間産業に目を付けた彼は、事業で成功を果たしました』
・『忙しい彼は、隙間時間を有効活用し勉強に励みました』
・『カルト集団は、人の心の隙間につけ込みます』
・『彼の作品は隙間だらけのため、実用化することができない』
まとめ
以上のように「空隙」と「隙間」は同じ意味を持つ言葉となります。