「質実剛健」と「巧言令色」の違いとは?分かりやすく解釈

「質実剛健」と「巧言令色」の違いとは?分かりやすく解釈違い

「質実剛健」「巧言令色」はどちらも人の態度や様子を表す四字熟語です。

2つの四字熟語はそれぞれ何を意味しどのような違いがあるのでしょうか。

今回は、「質実剛健」「巧言令色」の違いを解説します。

「質実剛健」とは?

「質実剛健」とは、「見た目を飾り立てることなく中身がしっかりとしていて頼もしいさま」を意味する言葉です。


「質実剛健」の使い方

見た目の派手さはないが中身はきちんとしていて頼もしい人を指します。

外見だけを飾り立てる見てくれだけの人物ではなく中身がきちんとしている人に対して用いられる肯定的な表現です。

「質実」は見た目よりも誠実さが勝ることを意味し「剛健」は逞しく丈夫であることを意味します。

一見すると素朴で地味に思えるが丈夫できちんとしている人を評するときの表現です。

本来は人柄に対して用いられる言葉ですが、そこから転じて「見た目は地味だがしっかりしている」という意味で見た目よりも実用性を優先して作られた道具などを表す意味でも使われています。


「巧言令色」とは?

「巧言令色」とは、「言葉巧みで見てくれの良いさま」を意味する言葉です。

「巧言令色」の使い方

口先がうまくて見た目も良いことから上辺だけは良い印象を与える人物に対して用います。

言葉巧みに話したり見た目で良い印象を与えたりなど高いコミュニケーション能力を活かして周囲に良い印象を与えるものの中身が十分ではなく人としては物足りない見た目だけの人に対して用いられるネガティブな表現です。

「質実剛健」と「巧言令色」の違い

見た目は地味でも中身がきちんとして頼もしいのが「質実剛健」、中身が伴わず頼りにならないのに弁舌や見た目だけはきちんとしているのが「巧言令色」という正反対の意味を表しています。

「質実剛健」の例文

・『質実剛健な人柄に好感を抱く』
・『仕事を頼むなら質実剛健な人がいい』

「巧言令色」の例文

・『巧言令色で多くの人を欺いた』
・『巧言令色では信頼を得られない』

まとめ

「質実剛健」「巧言令色」は正反対の人柄を表しています。

言葉の意味を正しく理解して使い分けましょう。

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