この記事では、「文面」と「文言」の違いを分かりやすく説明していきます。
「文面(ぶんめん)」とは?
「文面」とは「文章、とりわけ手紙において、その表現が直接示している事柄や意味、趣旨」を意味する言葉です。
「文面」の使い方
「文面」は名詞として使われています。
「文言(もんごん/ぶんげん)」とは?
「文言」とは「文章や手紙の中の言葉」を意味する言葉です。
「文言」の使い方
「文言」は名詞として使われています。
「文面」と「文言」の違い
「文面」は主に「文章や手紙に書かれた内容」のことであり、「文言」は主に「文章や手紙の中で記されている言葉」のことです。
したがって、「文章の内容を確認する」という意味を表す場合は「文面を確認する」になります。
ここで、「文言を確認する」と表現すると文章の内容ではなく、文章の中で使われている言葉を確認するという意味になるのです。
一方、「美しい言葉」という意味を表す場合は「美しい文言」になります。
ここで、「美しい文面」と表現した場合、文章の言葉ではなく文章の内容全体が美しいという意味を指すことになります。
「文面」の例文
・『相手に対して失礼がないように部下の作成したメールの文面を確認した』
・『書き手の誠実で真面目な性格が文面を見ただけで伝わってきた』
・『文面に不適切な内容が含まれていたので、削除するよう指示が出された』
「文言」の例文
・『彼女の書いた手紙にはとても子どもが知っているとは思えないような難しい文言が使われていた』
・『文章の中に差別的な文言が使用されていたため修正をお願いした』
・『感謝を述べる手紙として相応しい文言を使うように注意を払った』
まとめ
「文面」は「文章や手紙に書かれた内容」のことであり、「文言」は「文章や手紙の中で記されている言葉」ということでした。
字面や意味が似ていますが、二語は全く違う意味を指す言葉なので混同しないように注意しましょう。
