この記事では、「払底」と「枯渇」の違いを分かりやすく説明していきます。
「払底」とは?
「払底」は「ふってい」と読みます。
意味は、「そこにあてがっていたもののがすっかりなくなること」です。
資材や在庫、人材など、その場所を満たしていたもの、用意しておいたものが減っていった結果、すっかり尽きてしまうことを表します。
「払底」の言葉の使い方
「払底」は名詞・形容動詞として「払底だ・である」「払底する・した」「人材払底」などと使われます。
「払」は「はら(う)」とも読み「はらいのける」「その場から退ける」という意味、「底」は「そこ」とも読み「もののいちばん低い所」「奥深いところ」という意味、「払底」で「入れものの一番奥深いところまではらいのけること」になり、転じて「用意しておいたものがすっかりなくなること」になります。
ある目的のために、そこにあてがっておいたものがすっかりなくなることというニュアンスです。
「枯渇」とは?
「枯渇」は「こかつ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「水が渇いてその場所の水分がなくなること」という元の意味です。
2つ目は転じて、「そこにあった物が尽きてなくなること」という意味です。
「枯渇」の言葉の使い方
「枯渇」は名詞として「枯渇する・した」「資源の枯渇問題」などと使われます。
「枯」は「か(れる)」とも読み「草木がかれる」「ひからびる」「水がかわいてなくなる」という意味、「渇」は「かわ(く)」とも読み「水がなくなる」「のどがかわく」という意味、「枯渇」で「水がかわいてなくなること」になり、転じて「そこにあったものが尽きてなくなること」になります。
上で紹介した「払底」とほぼ同じ意味ですが、語源が違うことにより、そこにあらかじめあったものがすっかりなくなることというニュアンスになります。
「払底」と「枯渇」の違い
「払底」は「ある目的のために、そこにあてがっておいたものがすっかりなくなることというニュアンスの言葉」です。
「枯渇」は「そこにあらかじめあったものがすっかりなくなることというニュアンスの言葉」です。
まとめ
今回は「払底」と「枯渇」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。