「学識経験者」と「有識者」の違いとは?分かりやすく解釈

「学識経験者」と「有識者」の違いとは?違い

国や自治体が意見を聞くときに招く専門家を指す言葉として「学識経験者」「有識者」があります。

2つの言葉は具体的に何が違うのでしょうか。

今回は、「学識経験者」「有識者」の違いを解説します。

「学識経験者」とは?

「学識経験者」とは、「ある分野の学業において専門的な知識を有し功績が世間に認められた人」を指す言葉です。


「学識経験者」の使い方

「学識経験者」を簡単に表すと「学問的知識と豊富な経験を持つ人」です。

ある分野における学業上の知識や見識のことを学識といいます。

学問の知識に加え実践的な経験を重ねた専門家が「学識経験者」です。

学業の功績だけではなく生活経験が豊かであると広く世間に認められた人に対して用いる言葉で、単なる学者や研究者ではなく実地としての経験を兼ね備えた人を指します。


「有識者」とは?

「有識者」とは、「専門的で詳しい知識を有する人」を指す言葉です。

「有識者」の使い方

ある物事について詳しく知っている人や深く調べている人など知識が豊富な人を指します。

学者や研究者など専門的な知識人を指すほか、物事に長く関わっていた人や実際に経験していた人など必ずしも学問上の知識ではない実体験から得た見識を身につけている人も含みます。

「学識経験者」と「有識者」の違い

学問的知識を身につけた専門家が「学識経験者」、深い知識を有する専門家が「有識者」です。

政府や自治体の基準では大学教授など学術機関の関係者を「学識経験者」、企業の幹部やスポーツ選手など在野で詳しい知識を有している人を「有識者」と区別しています。

「学識経験者」の例文

・『学識経験者を招いて意見を聞く』
・『学識経験者からは反対の声が上がった』

「有識者」の例文

・『有識者を集めて会議を開く』
・『会議には各界の有識者が集められた』

まとめ

「学識経験者」「有識者」はどちらも専門的な知識や見識を持つ人を指す言葉ですが学問的知識の専門性により区別されます。

「学識経験者」「有識者」の中に含まれることも多いので使い方に注意してください。

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