この記事では、「角質」と「角栓」の違いを分かりやすく説明していきます。
「角質」とは?
「かくしつ」と読み、硬タンパク質の一種の「ケラチン」を指します。
ケラチンとは、毛髪、つめ、皮膚などの、体内で構造や形態などを形成するタンパク質の総称になります。
体のなかでつくられた表皮細胞が死滅し、角質化という現象をおこすことで、硬い爪やくちばし、角などになります。
水や中性溶媒に溶けないことが特徴です。
人間の皮膚の一番上は、角質細胞と、細胞間脂質によるサンドイッチのような構造になっていて、バリア機能があります。
皮膚の一番下では常に新しい細胞が作られています。
その後、肌の外側に進んでいき、一番上の角質層まで進むと垢となって排出されていきます。
スキンケアのときに、「角質」を取り除くという場合には、一番上の古くなった細胞を取り除くという意味になります。
「角質」の使い方
一般的には、人間の肌の表面にある古くなった細胞に対して使います。
「角質を取り除く」「古い角質が蓄積する」などと、使います。
「角栓」とは?
「かくせん」と読み、角質が栓のように毛穴に詰まっているもののことをいいます。
「角栓」は、70%が角質によって占められており、それ以外は皮脂などになります。
肌がザラザラとしてしまったり、毛穴の存在を主張してしまったり、ゴミが溜まっているようにみえることから、綺麗な肌を保ちたい人にとって大敵です。
「角栓」の使い方
「角栓が詰まった」「角栓を取るパック」などと、使います。
「角質」と「角栓」の違い
「角質」はケラチンのことで、人の肌の場合は、表皮の細胞のことをいいます。
「角栓」は、角質が毛穴に栓のように詰まっているもののことをいいます。
違いは、「角栓」は毛穴に詰まっている角質だというところになります。
「角質」の例文
・『角質ケアを頑張りすぎて、皮膚が痒くなりました』
・『角質増殖型水虫の白癬菌を、銭湯でもらってきてしまいました』
「角栓」の例文
・『顔を近くで見られると、角栓が詰まっていることまで分かってしまいそうです』
・『鼻の角栓が黒くなってきてしまい、より目立つようになりました』
まとめ
「角栓」は「角質」が毛穴に詰まったもののことでした。
違いを知って、役立ててください。