「我田引水」と「手前勝手」の違いとは?分かりやすく解釈

「我田引水」と「手前勝手」の違いとは?分かりやすく解釈違い

この記事では、「我田引水」【がでんいんすい】と「手前勝手」【てまえがって】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「我田引水」とは?

自分の都合のいいように、利益になるように物事を勝手に勧めるといった行為を「我田引水」【がでんいんすい】といいます。

自分だけ使い勝手がいいように水を引くため水路を作ってしまう人の行動から、周囲など考えず勝手な行動して有利になるよう行動するといった行為を指すのです。

主に、自分だけが簡単にできる仕事を引き受けたり、そのように仕向けるといった卑怯な行為を指します。


「手前勝手」とは?

自分が都合よく物事をいいように考えて、勝手な行動することを「手前勝手」【てまえがって】といいます。

このような人は、相手の気持ちなど汲み取ることもなく、根拠もない話をしたり、だるいといった身勝手な考えから相手に迷惑をかける行為してもいっさいの謝罪もないのがこの言葉の意味になるわけです。


「我田引水」と「手前勝手」の違い

「我田引水」「手前勝手」の違いを、分かりやすく解説します。

自分だけが利益になる仕事をまわさせたり、都合良く金儲けができるよう仕向けることを「我田引水」といいます。

もう一方の「手前勝手」は自分の勝手な都合により物事を決めてしまうことを指す言葉です。

職場では「手前勝手で恐縮ですが~」といった言い方して、自分の方に都合良く話をするのは目上の者に失礼な行動で悪いと伝えます。

「我田引水」の例文

・『部下が上司のために我田引水したことが残念だった』
・『兄の我田引水ぶりは家族の恥と感じ、人に合わせる顔がない』

「手前勝手」の例文

・『手前勝手な都合で会議を進められなかったので謝罪した』
・『手前勝手でご近所を困らせたため、深く頭を下げて謝罪した』

まとめ

勝手な行動が見られる人の行為を表す言葉ですが、意味に違いがありますので、自分なりに状況を見て合う使い方をしてみるといいでしょう。

違い
違い比較辞典