「縛る」と「絆す」はいずれも類似する意味を持つ言葉ですが、詳細な意味合いが異なるため使い分けが必要です。
この記事では、「縛る」と「絆す」の違いを分かりやすく説明していきます。
「縛る」とは?
「縛る」は「しばる」と読む言葉で、「紐や縄などを使って一つに結ぶ」「動かないように縄などで巻き付けたりくくったりする」といった意味があります。
また、「束縛する」「自由に行動できないように制限する」といった意味で使われることもあります。
漢字の「縛」には、「自由を奪う」や「戒める」という意味が含まれています。
「絆す」とは?
「絆す」は「ほだす」と読む言葉です。
「何かを繋ぎとめる」という意味のほか、「自由などを束縛する」という意味も持ち合わせています。
「絆」は「物を繋ぎとめるもの」「ほだし」「つなぐ」といった意を示します。
「縛る」と「絆す」の違い
「縛る」も「絆す」も「束縛する」「自由を制限する」という意味合いを含む点は共通していますが、以下のような違いがあります。
「縛る」に比べると、「絆す」は「相手から同情や共感を得ることで相手を束縛する」という意味合いが強いと考えられています。
ただ自由を制限するのではなく、情に訴えることで相手の行動を制限したり限定したりする場合に使われることが多い言葉です。
また、上記の意味のほかに、「縛る」は「紐などで何かを一つに結ぶ」や「動かないように縄などで巻き付ける」といった意味があり、「絆す」は「繋ぎとめる」という意味を持っています。
「縛る」の例文
「縛る」は「〜を縛る」「〜で縛る」のように使うのが一般的です。
日常生活をはじめとした様々なシーンで用いられています。
・『見た目をスッキリさせるために、結束テープでケーブルを縛る』
・『厳しいルールで生徒を縛るのは良くない』
「絆す」の例文
「絆す」は「〜を絆す」のように使用します。
「絆す」は聞き慣れない言葉ではありますが、正しく意味を理解すれば様々なシーンで使うことが可能です。
・『退職を思いとどまってもらえるように部下を絆す』
・『あの候補者の演説には人の心を絆す魅力がある』
まとめ
「縛る」と「絆す」は「束縛する」という意味を含む点は共通していますが、「絆す」は「情に訴えて相手の行動を制限する」という意味合いがあります。
上記以外に両者が持つ意味や、使い方についてもチェックしておきましょう。
ぜひ言葉の違いを学ぶ参考にしてください。