「伴奏」と「助奏」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「伴奏」と「助奏」の違いとは?違い

この記事では、「伴奏」「助奏」の違いを分かりやすく説明していきます。

「伴奏」とは?

楽曲のメインであるメロディーを引き立てて、より豊かに音楽的な響きを作り出すための演奏のことです。

伴奏は、音楽の三大要素のひとつであるハーモニーの役割を大きく担っており、メロディーだけでは響きに奥行きがなく、物足りなく感じてしまうところを補って、引き立てるために鳴らされます。

また、伴奏は、和音で鳴らされることが多く、リズムもシンプルで規則的なことが多く、音楽の土台の部分を担っていると考えることも可能です。

メロディーの背景として機能することが多いですが、時にはメロディーと対話するようにやりとりすることもあります。


「助奏」とは?

主旋律と同等の重要性をもつ省略不可の伴奏のことです。

助奏は、オブリガードとも呼ばれ、主旋律を彩る対旋律として機能し、主旋律との対比や対位法的な関係を持ちます。

また、助奏は、バロック音楽の時代に発達し、通奏低音という自由な即興演奏を含む伴奏パートと対照的に、完全に楽譜に書き込まれた伴奏パートとして特徴づけられます。

主旋律とのハーモニーだけでなく、独自のメロディー性やリズム性をもっています。


「伴奏」と「助奏」の違い

「伴奏」「助奏」の違いを、分かりやすく解説します。

「伴奏」とは、楽曲で主要な声部をサポートする音楽や演奏のことです。

伴奏は、歌や独奏に合わせて楽器で演奏されます。

その一方で、「助奏」とは、独唱や独奏の音楽的効果を高めるため、伴奏以外に、ある旋律を協奏することです。

助奏は、オブリガートとも呼ばれます。

「伴奏」の例文

・『バンドの演奏にはギターの伴奏が欠かせない』
・『ピアノの伴奏で歌を引き立てる』

「助奏」の例文

・『オペラでは、オーケストラの助奏が歌手の表現力を引き出す』
・『ヴァイオリンの助奏がフルートのソロに華を添える』

まとめ

伴奏と助奏の違いは、メロディーに対する関係性や役割にあります。

伴奏はメロディーを支えるもので、助奏はメロディーと対等なものです。

それぞれの言葉を正しく使い分けるように注意しましょう。

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