この記事では、「ふるさと」と「故郷」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ふるさと」とは?
ふるさととは、自分が生まれ育った土地やかつて住んだことがある土地のことをいいます。
馴染み深い土地や精神的に拠り所となるような土地をふるさとと表現することもあります。
また、古文のふるさとには旧都という意味もあり、都などがあったけれど荒れ果ててしまった土地を表しています。
ふるさとを漢字で書くと、「古里」あるいは「故郷」となります。
「故郷」とは?
故郷とは、生まれ育った土地のことをいいます。
故郷と書いて「こきょう」と読みますが、「ふるさと」と読む場合もあります。
ただし、常用漢字表によると「故」には「ふる」という読みはありませんし「郷」にも「さと」という読みはありません。
つまり故郷を「ふるさと」と読むのは間違った読み方ということになります。
しかし、故郷を「ふるさと」と読むのも定着しているため「ふるさと」と呼んでも間違いとはいえないのです。
「ふるさと」と「故郷」の違い
ふるさとも故郷も生まれ育った土地を表しています。
故郷はふるさとと読むこともあるので、その場合にはふるさとと故郷は同じ意味になります。
しかし、ふるさとには生まれ育った土地という以外にも、馴染み深い土地やかつて住んでいた土地、精神的に拠り所となる土地といった意味もあります。
故郷(こきょう)の場合には、生まれ育った土地のみを表しています。
ふるさとの方が、故郷よりも幅広い意味を持っています。
また、故郷は書き言葉として使われることが多く、ふるさとは話し言葉として使われることが多いです。
故郷の方が堅い印象があり、ふるさとの方が柔らかい印象があります。
まとめ
ふるさとは生まれ育った土地やかつて住んだ土地、馴染み深い土地などをいいます。
それに対して故郷は、生まれ育った土地のみをいいます。
ふるさとの方が、故郷よりも幅広い意味を持っています。