「なかなか」と「中々」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「なかなか」と「中々」の違いとは?違い

この記事では、「なかなか」「中々」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「なかなか」とは?

思った以上に難しい作業であったとき、「なかなか簡単には終わらなかった」といった使い方して、予想するよりも大変であったか示すときに使います。

他にも「なかなか迎えが来ない」と自分が考えるよりも容易に事が進まず、実現しなかった場合に使う副詞です。

このように、現実にするにはそうたやすくはないといった状況であるとき、平仮名にして使われています。


「中々」とは?

自分が思った以上に良い出来栄えと感心するほど仕上がりが予想を上回ったとき「中々」【なかなか】といいます。

例えば、生地があったので店に服を作ってくれるように頼んだところ、驚くほど美しい形のドレスに仕上がったとき「中々良い出来栄えだ」と褒める気持ちを伝えるのです。

また、業者の仕事ぶりが良いときは「中々の職人だ」といって、才能があると思う気持ちを伝えます。


「なかなか」と「中々」の違い

「なかなか」「中々」の違いを、分かりやすく解説します。

物事がそう簡単には実現しないとき「なかなか」と平仮名で書いて公用文書やテレビなどの放送、法令といったところで使われている言葉です。

文科省の学校においても仮名書きを推薦して生徒に教えている言葉になります。

もう一方の「中々」は公用文書や雑誌、新聞で使われていない漢字の表記です。

また、「なかなか」は実現しにくい状態のときに使いますが、「中々」は自分が考えるよりも納得するほど良い具合に出来た際に使います。

「なかなか」の例文

・『主人公がなかなか登場しない舞台に観客は苛立った』
・『日本語とまるで違う韓国語の発音がなかなかできなかった』

「中々」の例文

・『中々立派な風呂の内装に満足する兄と妹だった』
・『専門店に依頼した靴の仕上がりが中々良かった』

まとめ

まったく同じ読み方する言葉ですが、どのような場面で使えばより意味が通じるか学び、何がどのような状況で困ったか、感心したか伝えてみるといいでしょう。

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