「なろう系」と「異世界系」ではどのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「なろう系」と「異世界系」の違いを分かりやすく説明していきます。
「なろう系」とは?
「なろう系」とは、「小説家になろうでよく見られる典型的な物語の類型」を指す言葉です。
インターネット上の小説投稿サイト「小説家になろう」は数多くの小説が投稿される参加型小説サイトです。
「小説家になろう」は暴力表現や性表現など最低限の規制はありますがジャンルや内容を問わず自由な小説作品を投稿できます。
「小説家になろう」に投稿される作品の全体的な傾向として見られる物語の典型的なパターンを指す言葉が「なろう系」です。
「小説家になろう」に投稿される作品はファンタジージャンルが多く、全体的に似たような作品傾向が見られます。
典型的な類型としてあげられるのは「主人公最強」「ストレスフリー」「ハーレム」「パーティー追放」「悪役令嬢」などで、そのような他の小説作品にはあまり見られない「小説家になろう」独自の特徴を持つ作品を「なろう系」と呼んでいます。
「異世界系」とは?
「異世界系」とは、「異世界を舞台にする物語作品の総称」です。
ネット小説で広く見られる異世界を舞台にする物語を指します。
この場合の異世界は現代とは異なる別の世界という意味もありますが、ネット小説における異世界は「ロールプレイングゲームで良くある剣と魔法のファンタジー世界」を指すのが一般的です。
事故死した主人公が神様の力で異世界に世界に生まれ変わる「異世界転生」と、現代を生きる主人公が別の世界へと飛ばされる「異世界転移」の2種類に大別されます。
現代とは全く関わりがなく異世界独自で展開する物語は「現地主人公もの」と呼ばれます。
「なろう系」と「異世界系」の違い
「なろう系」と「異世界系」の違いを、分かりやすく解説します。
「なろう系」と「異世界系」はどちらもネット上で広く見られる典型的な物語の類型を指す言葉です。
「なろう系」は「小説家になろう」でよくあるパターンの物語を指すのに対し「異世界系」はよくあるパターンの中でも異世界を舞台にしたものを指す言葉です。
「なろう系」の中には「異世界系」の意味合いも含まれますが物語の構成やパターンを強調する場合は「なろう系」といい、物語の舞台に主眼を置く場合は「異世界系」と表現します。
まとめ
「なろう系」と「異世界系」は同じような意味合いで使われていますが本来の定義は異なります。
ネット小説だけでなくアニメや漫画にも広まっている用語なので覚えておきましょう。