この記事では、「移転」と「引越」の違いを分かりやすく説明していきます。
「移転」とは?
主に場所や住所を移すことを意味する言葉です。
例えば、会社や店舗、工場などが別の場所に移るときに「移転する」と言います。
また、法律で権利の主体が一方から他方へ移ることも「移転する」と言います。
「引越」とは?
住居を移すことを意味する言葉です。
例えば、家やアパート、マンションなどを別の場所に移るときに「引越する」と言います。
ただし、改まった文章では「転居」と言うこともあります。
「移転」と「引越」の違い
「移転」と「引越」の違いを、分かりやすく解説します。
「移転」と「引越」は、似たような意味をもつ言葉ですが、使い方やニュアンスに違いがあります。
「移転」とは、主に場所や住所を移すことを意味します。
法律で権利の主体が一方から他方へ移ることも「移転」と表現可能です。
その一方で、「引越」とは、住居を移すことを意味します。
改まった文章では「転居」と表現可能です。
つまり、「移転」は「場所」「住所」「権利」を移すことが可能ですが、「引越」は「住居」を移すことしかできません。
そのため、「移転」の意味の中に「引越」が含まれると言えるでしょう。
「移転」の例文
・『このお店には、来月にも別の場所へ移転するらしい』
・『国際的な事件に変わったので、捜査本部が移転することになった』
「引越」の例文
・『彼女に引越祝いをあげることにした』
・『来週中には引越しするので、今の内から徐々に荷物をまとめていきたい』
まとめ
「移転」と「引越」の違いとしては、移す対象が「場所や住所」か「住居」かという点にあります。
住居を移すということは、必ず場所や住所も移りますので、「引越」は「移転」の一種と言えます。
しかし、人が住んでいない事務所や工場などを移す場合は「引越」とは言いません。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるようにしましょう。