この記事では、「被害妄想」と「自意識過剰」の違いを分かりやすく説明していきます。
「被害妄想」とは?
「被害妄想」は「ひがいもうそう」と読みます。
意味は「自分の周囲で起きるあらゆる出来事が、全て自分に悪影響をもたらすという誤った思い込みを持つこと」です。
他人から危害を加えられるのではないか、他人から騙されているのではないかなどと感じてしまう症状のことです。
精神疾患や認知症、薬物の副作用などにより発症することが多くなります。
「被害妄想」の言葉の使い方
「被害妄想」は「被害」+「妄想」で成り立っています。
「被害」は「損害や危害を受けること」という意味、「妄想」は「根拠のない内容であっても確信をもち、事実や理論により訂正できない思い込みのこと」、「被害妄想」で、「根拠もないのに損害や危害を受けると確信を持ち、変えられない思い込みのこと」になります。
「自意識過剰」とは?
「自意識過剰」は「じいしきかじょう」と読みます。
意味は「自分が他人からどう見られているか、どう思われているかを異常なほど気にする様子のこと」です。
基本的に病的な症状ではありませんが、自分に自信がなかったり、過去のトラウマなどが原因となっていることもあります。
「自意識過剰」の言葉の使い方
「自意識過剰」は「自意識」+「過剰」で成り立っています。
「自意識」は「自分自身についての意識」「他人と区別された自我としての意識」という意味、「過剰」は「必要な程度や数量を越えて多いこと」という意味、「自意識過剰」で「他人から見た自分を必要非常に強く考えること」になります。
「被害妄想」と「自意識過剰」の違い
「被害妄想」は「根拠もないのに損害や危害を受けると確信を持ち、変えられない思い込みのこと」です。
「自意識過剰」は「他人から見た自分を、必要非常に強く考えること」です。
「被害妄想」の例文
「被害妄想」の例文は以下の通りです。
・『彼女は被害妄想が強く人を信じられない』
・『祖母は認知症により被害妄想が強くなった』
・『皆が君の悪口を言っているというのは被害妄想だ』
「自意識過剰」の例文
「自意識過剰」の例文は以下の通りです。
・『彼女は自意識過剰ですぐにマウントしてくる』
・『プレゼンするには自意識過剰な方がいい』
・『自意識過剰な人は見た目にも気を配っている』
まとめ
今回は「被害妄想」と「自意識過剰」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。