複数の人を表す言葉として「一同」と「有志」があります。
この2つにはどのような違いがあるのでしょうかこの記事では、「一同」と「有志」の違いを分かりやすく説明していきます。
「一同」とは?
「一同」とは、「関係者全員」を指す言葉です。
その場に居合わせた皆や条件が当てはまる人全員など、一人も欠けていない全ての人を指します。
基本的には全員が同じ目的で何かする時、つまり心を一つにしている時に用いられる表現です。
全員の同一性を強調する表現なのでただ単に属性として同じなだけではなく全ての人が積極性を持って参加しているニュアンスを含みます。
「有志」とは?
「有志」とは、「ある事柄に対して関心を持つこと」を意味する言葉です。
ある事柄に興味を抱いたり同意したりなど、積極的に関わろうとする意思があるさまやそのような気持ちを持つ人を指します。
一般的には特定の考えに共感し手助けくれる人を指す意味で使うことが多く「賛同者」「協力者」などと同じような意味合いで使われています。
「一同」と「有志」の違い
「一同」と「有志」の違いを、分かりやすく解説します。
「一同」と「有志」の違いは「賛同する気持ち」です。
「一同」は物事に対して積極的なニュアンスを含むものの、基本的には本人の意思とは関係なく条件に当てはまる全員を表す言葉なのでたまたまその場に居合わせた人なども含まれます。
「有志」は物事に対して賛同する気持ちを待つ人を指す言葉であり、当てはまるのは積極的に物事と関わろうとする人のみです。
「一同」と「有志」を組み合わせた「有志一同」という表現もあります。
これは「有志」の「一同」つまり賛同者全員を表す言葉です。
協力してくれる全ての人や後援会の皆など「有志」が全員で力を合わせる時に用いられる表現です。
「一同」の例文
・『社員一同厚く御礼申し上げます』
・『スタッフ一同で話し合いが行われた』
「有志」の例文
・『有志を募って後援を立ち上げる』
・『有志の支援により無事資金が集まった』
まとめ
「一同」と「有志」では示す対象が異なります。
どのような人を指す言葉なのか、正しく理解して使い分けてください。