この記事では、「親切丁寧」と「懇切丁寧」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「親切丁寧」とは?
親のように相手の気持ちを考えて、寄り添ってあげることを「親切丁寧」【しんせつていねい】といいます。
何をして欲しいか読み取り、心配して一緒に行動するという意味で使われている言葉です。
相手へを助けてあげようと思う優しさある気遣いを指し、丁寧な行動でより心に働きかけるよう考えてあげるといった意味が含まれています。
「懇切丁寧」とは?
きめ細かく、手厚いおもてなしで相手を気遣うことを「懇切丁寧」【こんせつていねい】といいます。
相手の好きなご飯を出したり、快適に入れる温度のお風呂を沸かす、新品の布団を敷いて快適に寝られるようおもてなしするといったかなり手厚い行動で迎え入れるのです。
このようなところから、職場では取引先や顧客をもてなすとき親切心を持って気配りするという意味で使われています。
「親切丁寧」と「懇切丁寧」の違い
「親切丁寧」と「懇切丁寧」の違いを、分かりやすく解説します。
寄り添う形で相手へ心配りすることを「親切丁寧」といいます。
より心を込めてもてなすときや、思いやりを持って気遣う場面で使う言葉です。
もう一方の「懇切丁寧」は客をもてなすとき、細かい部分にまで目を配って快適に過ごしてもらえるようにするという意味で使われています。
「親切丁寧」よりも、相手が恐縮するほどの手厚いもてなしするという気持ちが強く出ていて、対応の仕方が丁寧で素晴らしいと褒める場面で使われている言葉です。
ただ、「親切丁寧」は認められている常用漢字ではなく、「懇切丁寧」よりも浸透しています。
「親切丁寧」の例文
・『受付窓口はどこにあるか役員に尋ねると、親切丁寧に教えてくれた』
・『電化製品の売り場で店員が商品の機能を親切丁寧に説明してくれた』
「懇切丁寧」の例文
・『子供が遊具から落ちたとき、保育士が怪我の状態を懇切丁寧に説明した』
・『旅館の女将から懇切丁寧な扱いを受けて、とても嬉しかった』
まとめ
「丁寧」という漢字を使ってはいますが、「親切」と「懇切」に違いがあります。
この2つの言葉を深堀して異なる点を見比べてみましょう。