この記事では、「冥利に尽きる」と「一言に尽きる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「冥利に尽きる」とは?
「冥利に尽きる」は「みょうりにつきる」と読みます。
意味は、「その立場にいる者として、これ以上の喜びや幸せはないと思うこと」です。
日常でとても嬉しいと感じる程度ではなく、ある仕事や活動にたずさわる者として、他にはない最高の喜びを感じたことを表します。
「冥利に尽きる」の言葉の使い方
「冥利に尽きる」は、慣用句として「〇〇冥利に尽きる」と使われ、「〇〇」にはその人の立場を表す語が入ります。
「冥利」は「仏教用語で仏・菩薩が人知れず与えるごりやく」「知らない間に神仏から受ける利益や恩恵」から転じて「ある立場にいることによって受ける恩恵」という意味、「尽きる」は「それですべてが言いつくされる」「そのきわみに達する」という意味、「冥利に尽きる」で「ある立場にいることにより受ける恩恵のきわみに達すること」になります。
「一言に尽きる」とは?
「一言に尽きる」は「ひとことにつきる」と読みます。
意味は、「あることに大きく心が動かされ、その一言でしか言い表せないこと」です。
あることの感想を求められたり、言おうとした時に、あまりに強烈なイメージで、その一言以外に言葉が浮かばない様子を表します。
「一言に尽きる」の言葉の使い方
「一言に尽きる」は、慣用句として「〇〇の一言に尽きる」などと使われ、「〇〇」には短い感想の言葉が入ります。
「一言」は「ひとつの言葉」「短い言葉」という意味、「尽きる」は「それですべてが言いつくされる」「そのきわみに達する」という意味、「一言に尽きる」で「短い言葉で全てが言いつくされること」になります。
基本的に、強く感じることを表し、良い意味・悪い意味どちらでも使われます。
「冥利に尽きる」と「一言に尽きる」の違い
「冥利に尽きる」は「ある立場にいることにより受ける恩恵のきわみに達すること」です。
「一言に尽きる」は「短い言葉で全てが言いつくされること」です。
まとめ
今回は「冥利に尽きる」と「一言に尽きる」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。