この記事では、「悪い」と「憎い」の違いを分かりやすく説明していきます。
「悪い」とは?
「悪い」とは、「良い状態と正反対である」さまや「下等である」様子などを示す言葉です。
「縁起がよくない」または「食料などが傷んでいる」などという意味合いでも使われている文言で、また一方では「申し訳ない」ないし「不快な気持ち」などを表す表現としても使用されています。
また、より丁寧な表現として「芳(かんば)しくない」という語句が使われる場合もあります。
「憎い」とは?
「憎い」とは、「あることによって強い不快感を抱く」さまや「許しがたい気持ちが消えずに心から嫌う」様子などを示す言葉です。
「言葉に表せないほど相手を嫌う」または「顔も見たくないぐらい嫌悪する」などというニュアンスで用いられており、「いまいましい」ないし「毛嫌いする」などという語句と同じようなニュアンスで使用されています。
「悪い」と「憎い」の違い
「悪い」と「憎い」は、どちらの言葉も「相手に対する良くない感情」などを示す際に使われている語句になります。
「悪い人」および「憎い人」などという同じような使い方ができる文言ですが、それぞれがもっている意味は異なっており、前者は「性格や態度などが良くない人」、後者は「性格や態度などが憎い人」などというニュアンスの表現として用いられています。
「悪い」は「良くない」、「憎い」は「好ましくない」などというニュアンスで使われていますので、両者の意味はおのずと異なっていると言えるでしょう。
「悪い」の例文
・『悪い癖を直すにはどうすればよいでしょうか』
・『良い生徒と悪い生徒の違いはどこにありますか』
「憎い」の例文
・『たくさんの命を奪った戦争がとても憎いです』
・『憎いほど雲がひとつもない青空ですね』
まとめ
「悪い」と「憎い」は、どちらの語句も相手に対するネガティブな印象を表現する文言です。
使用する際にはそれぞれの語句がもっている微妙なニュアンスの違いに気をつけながら上手に使い分けるようにしましょう。