この記事では、「消防設備点検者」と「消防設備士」の違いを分かりやすく説明していきます。
「消防設備点検者」とは?
火災用設備の適正な維持管理を行ううえで必要とする資格が「消防設備点検者」です。
消防設備は定期的な点検や維持管理が義務付けられています。
いざという時に、正しい力を発揮するためには欠かすことができない点検と維持管理。
そのなかでも、人命危険度の高い場所に設置されている設備は、「消防設備点検者」が点検する必要があります。
第1種、第2種、特種があり、資格の有効期限は5年間となります。
そのため、5年ごとに再講習を受講し資格を継続しなければなりません。
資格自体は、第1種、第2種、特種共に難しいということはなく、講習を受け修了考査にて取得が可能です。
そのため、どれも90%以上の合格率となります。
「消防設備士」とは?
消防設備の点検だけではなく、整備や工事を行うために必要な資格が「消防設備士」です。
「消防設備士」には、甲種1?5類、甲種特類、乙種1?7類合わせて13種類あります。
どれも、普通からやや易しい程度の資格となりますが、合格率は甲種で30%前後。
乙種で40%前後となっています。
「消防設備点検者」と「消防設備士」の違い
同じ消防設備に関係する資格ですが、行うことができる業務内容に違いがあります。
「消防設備点検者」は、あくまでも、消防設備の定期的な点検や維持管理のみを行うことができる資格。
対して、「消防設備士」は、消防設備の点検だけではなく、整備や工事を行うために必要な資格となり、「消防設備士」の場合は、整備や工事を行うことも可能です。
以上のことから、消防設備関係の仕事を行う際には、「消防設備士」の資格がお勧めとなり、そのうえで、甲種の取得が理想となります。
まとめ
同じ消防設備に関する資格でも、可能な作業内容に違いのある「消防設備点検者」と「消防設備士」になります。