この記事では、「懲らしめる」と「とっちめる」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「懲らしめる」とは?
悪いことした相手が2度と同じ悪さをしないようにする行為を「懲らしめる」【こらしめる】といいます。
悪い行為したのに反省しない者に対して行なうお仕置きを指すのです。
例えば、人の物を盗んだ者が二度と窃盗しないよう牢屋に入れて食事抜きしたり、言葉で罵って気分的に落ち込ませます。
また、拷問器具にかけて痛みを与えては二度と犯さないようにするわけです。
「とっちめる」とは?
過ちを反省させるために行なう行為を「とっちめる」といいます。
人として酷いと感じる過ちを犯す者を非難する行為を指すのです。
「懲らしめる」といった意味でも使われている言葉であり、厳重に戒めてはやっつけます。
それほど悪い行為した者や、動物に対して行なう行為であり、ときに厳しい言葉で叱るのです。
元々は取って締めるという言葉を変化させたもので、懲りずに悪い行為する者に対して厳しく責めます。
「懲らしめる」と「とっちめる」の違い
「懲らしめる」と「とっちめる」の違いを、分かりやすく解説します。
人を陥れたり、傷つけた者が二度と同じ行為を繰り返さないようにするために行なうのが「懲らしめる」です。
同じように痛みを与えて、人の辛さを体で感じさせます。
思い知らせるように激しく拷問したり、反省文を書かせる方法もあるわけです。
もう一方の「とっちめる」は悪い行為した者を厳しく叱ったり、悪い心を改善させる行為を指します。
叱責して反省させる行為であり、「懲らしめる」の方が体罰を持って反省させるという意味が強くなる言葉です。
「懲らしめる」の例文
・『電気柵を破って畑に入り、野菜を食い尽くす獣を懲らしめる』
・『何度も強盗に入る男たちを懲らしめるため拷問器具を揃えた』
「とっちめる」の例文
・『学校の物を盗んで売る者をとっちめるため待ち伏せした』
・『何度も虐めする者をとっちめるため、同じような行為で追い込んだ』
まとめ
酷いことした者に対して罰を与えるために行なう行為を表す言葉ですが、使い方を区別して使い分ける必要性があります。
どのような状況でどう使えば意味が通じる言葉になるか着目してみましょう。