この記事では、「植物油」と「サラダ油」の違いを分かりやすく説明していきます。
「植物油」とは?
植物の果実や種子から得られる油のことです。
亜麻仁油、大豆油、菜種油、とうもろこし油、オリーブ油、ごま油などがあります。
大豆油は大豆から得られる油、オリーブ油はオリーブの実から得られる油といったように、何を原料としているかによって呼び方が変わります。
原料によって脂肪酸の構成や特徴が異なります。
たとえば、亜麻仁油は必須脂肪酸のオメガ3が多く含まれています。
オメガ3は酸化しやすく熱に弱いので、加熱調理には向きません。
オリーブ油にはオレイン酸が豊富に含まれています。
オレイン酸は酸化しにくく、加熱に強い特徴があります。
「サラダ油」とは?
サラダなど生でも使用できる精製度の高い食用油のことです。
脂肪酸の構成によっては、低温で固まってしまう油があります。
たとえば、ココナッツオイルがそうです。
「サラダ油」の場合は低温でも固まらない特徴があります。
そのため、サラダドレッシングやマヨネーズなど低温になることが予想される食品の原料に適しています。
生でも食べられるように考えられたものですが、炒め物や揚げ物など加熱調理に使うこともできます。
原料には、油菜、大豆、とうもろこし、ひまわり、ごま、綿実などが使用されます。
「植物油」と「サラダ油」の違い
「植物油」と「サラダ油」の違いを、分かりやすく解説します。
前者は植物の種子や果実を原料にした油のことです。
植物の種子や果実を原料としていれば、この言葉が意味するものです。
後者は植物の種子を原料としているので、前者の一種といえます。
後者は精製度が高いという特徴があります。
また、JASによって使用する原料などが決められており、規格を満たしたものだけをこの名で呼ぶことができます。
まとめ
植物を原料とした油にはさまざまな種類があり、その一種が「サラダ油」といえます。