この記事では、「譲歩」と「屈服」の違いを分かりやすく説明していきます。
「譲歩」とは?
「譲歩」は「じょうほ」と読みます。
意味は、「自分の意見や主張をおさえて、相手の意向を受け入れたり、自分達が少し引いた立場になること」です。
ものごとを穏やかに解決するために、相手の意見を聞いて、我慢できるところは引いて相手の意向を通す様にやりくりすることを表します。
「譲歩」の言葉の使い方
「譲歩」は名詞として「譲歩する・した」「譲歩を求める」などと使われます。
「譲」は「ゆず(る)」とも読み「退き相手に与える」「へりくだる」という意味、「歩」は「あゆ(む)・ある(く)」とも読み「足の運び」「ものごとの進め方」という意味、「譲歩」で「歩いている場所を退き相手に与えること」、つまり「自分が引いて相手の意向を通すこと」になります。
自分だけが相手に譲る場合もあれば、お互いに譲れる点を見出して解決することもあります。
「屈服」とは?
「屈服」は「くっぷく」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「相手と張り合い、強さ・勢いに負けて従うこと」という意味です。
2つ目は、「相手をうやまい、地面に平伏すること」です。
「屈服」の言葉の使い方
「屈服」は名詞として「屈服する・した」「屈服させる」などと使われます。
「屈」は「折れ曲がる」「かがむ」「身を縮める」から転じて「くじける」「負けてしたがう」という意味、「服」は「身につけるもの」から転じて「つきしたがう」という意味、「屈服」で「相手に負けてつきしたがうこと」になります。
競い合った結果、相手の方が強くて力尽き、降参する時に使われます。
「譲歩」と「屈服」の違い
「譲歩」は「歩いている場所を退き相手に与えること」から転じて「自分が引いて相手の意向を通すこと」です。
「屈服」は「相手と張り合い、負けてつきしたがうこと」です。
まとめ
今回は「譲歩」と「屈服」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。