世の中には様々な形で助けを必要としている国や組織、グループや人、あるいは動物や土地など生物以外の対象も存在します。
どの様な形でサポートをするかが課題になりますが、今回はその一つ『補助金』についてご説明します。
「補助金」の日本語での解釈
読んで字のごとく『補助を目的とした金銭的なサポート』のことを指しますが、大きく2つの違いがあります。
一つはそのまま金銭が不足している分を補う為に行うもの。
もう一つは国や会社などの団体が事業や研究、もしくはある目的を達成する為に交付する金銭があります。
「補助金」の英語とは
この考え方は当然英語にも存在しており、今回は上記で挙げたそれぞれのパターンで代表的な例をご紹介します。
『Financial aid』や『Grant』
この2つは何らかの理由で金銭的に不足している団体や個人をサポートする為に使われる英単語です。
『交付金』や『援助資金』としても差し支えありません。
『Financial aid』は英語圏でよく使われる表現であり、例えば貧困層に対しての援助として『Food Stamp』という食料品などと交換できる金券などもこの一部になります。
新型コロナウイルスによる経済政策として各個人にアメリカ政府は補助金を出しましたが、これはもう少し直接的な言葉を控え『Economic stimulus』(経済刺激策)という形で小切手やデビットカードを発行しました。
『Subsidy』と『Subvention』
こちらはどちらかと言うと政府などの大きな機関から交付されるある目標達成を目的とした補助金です。
どちらもかなり堅苦しい言葉で、ニュースや新聞の政治の記事などでしかお目にかかる事はない単語です。
先ほどご紹介した『Economic stimulus』も厳密に言うと『Subsidy』や『Subvention』とも言うのですが、先にご紹介した単語と比べてこちらはよりフォーマルな単語であると理解頂ければ間違いありません。
「補助金」を使った英語の例文(使用例)
・『Governor increases subsidies to help the poor buy basic foods.』
(知事は最低限の食糧を買う為の貧困者向け補助金の増加をする。『Subsidy』は可算名詞です。この場合、補助金の対応方法は一つではないということが読み取れます。)
・『To encourage automotive industry to consider the environment seriously, the government offers subventions for clean projects. 』
(自動車産業が環境を真剣に考えるよう促進する為に、政府はクリーンプロジェクトに補助金を出すことを提案している。政府など大きな機関が環境保護という目標達成の為に『Subvention』という単語を使っている例文です。)
・『The University of A gave the student a grant for further research. 』
(A大学は学生に更なる研究の為の補助金を与えた。ただでさえ金銭的制約のある学生へのサポートという意味で『Grant』が使われています。)
まとめ
如何でしたでしょうか。
なかなか区別がつきにくいのが『補助金』という英単語でした。
難しく考えず、まずは『Financial aid』という形で覚えることからスタートしても問題ありません。
是非例文を繰り返し読んで区別が出来る様に練習してください。