「万全を期す」は、「抜かりがないように完璧な状態にしておくこと」を指す言葉です。
英語にも同じような意味の表現がありますので、この機会に学習しましょう。
この記事では、「万全を期す」の日本語での解釈や英語での表現を解説していきます。
「万全を期す」の日本語での解釈
「万全を期す」は、「完璧」「欠点がない」を示す「万全」と「図る」「約束する」を示す「期す」から成るフレーズで、「手抜かりがないよう綿密に対策しておくこと」や「パーフェクトな状態にすること」を意味します。
「ミスがないよう万全を期す」「体調を崩さないよう万全を期す」といった使い方をされています。
「万全を期す」の英語とは?
・“leave nothing to chance”
「万全を期す」と同じような意味で使用できる英語は“leave nothing to chance”です。
直訳すると「何事も運任せにしない」という意味がありますが、「ミスがないよう万全に備える」というニュアンスがあることから「万全を期す」に近い意味合いで用いることが可能です。
・ “take every precaution”
“take every precaution”も「万全を期す」と同等の意味で使える英語です。
“precaution”は「用心」「予防」を表す単語であり、“take every precaution”で「あらゆる予防策を講じる」「用心に用心を重ねる」といった意味の表現になります。
「万全を期す」が持つ「抜かりがないように徹底的に対策する」というニュアンスが伝わる英語といえるでしょう。
「万全を期す」を使った英語の例文(使用例)
次に、「万全を期す」と似た意味を持つ“leave nothing to chance”と“take every precaution”の例文を紹介します。
・“He is a cautious person and he leaves nothing to chance.”
(「彼は慎重な人物で何事に対しても万全を期す」という内容の例文です。“a cautious person”で「慎重な人」という意味になります。)
・“They practiced hard and left nothing to chance for the match.”
(「彼らはその試合のために厳しい練習をこなして万全を期した」を表す例文です。過去形にしたい際は“leave”を“left”と表記します。)
・“We have to take every precaution against accidents.”
(「我々は事故に備えて万全を期さなければならない」といった内容の例文です。“take every precaution against”で「~に対してあらゆる予防措置をとる」という意味になります。)
・“My grandmother always takes every precaution to stay healthy.”
(「祖母は健康をキープするためにいつも万全を期している」を示す例文です。“stay healthy”で「健康を保つ」という表現になります。)
まとめ
「万全を期す」はやや格式ばった言葉ですが、「抜かりなく完璧に準備する」という意味にフォーカスすると“leave nothing to chance”や“take every precaution”といった英語で言い換えることが可能です。
ぜひ参考にして英語学習や英会話に役立ててください。