近年では「プラン」「アジェンダ」など、日本語の中でもそのまま使われる英語が増えてきました。
その一方で和製英語も多いのですが、和製英語は日本で作られた言葉なので、海外では通用しません。
和製英語と英語は区別が付きにくいものも多いため、注意が必要です。
今回は和製英語の1つ、「タッチアウト」について説明していきます。
「タッチアウト」の日本語での解釈
野球用語ですが、「タッチ」すると「アウト」になるという意味なので、意味の取りやすい言葉です。
正確には「ボールを捕った守備側の選手が、その手でランナーに触ってアウトにする」という意味です。
「touch」「out」はそれぞれ英語なのですが、この組み合わせは日本でしか使わないので、海外で使わないようにしましょう。
日本でも公式の規則では「タッグアウト」となっています。
「タッチアウト」の英語とは?
「tag out」「tag a runner out」「tag」は日本語でいう「タグ」の意味でも使われますが、「out」と一緒に使うと「タッチアウトにする」という意味になります。
他にも「鬼ごっこ」「(鬼ごっこで)相手を捕まえる」という意味でも使われます。
「タッチアウト」を使った英語の例文(使用例)
・『He tagged out the runner. 』(訳:彼は走者をタッチアウトにした) 受動態で使う場合は「He was tagged out. (彼はタッチアウトになった)」となります。過去形にする場合は「g」が重なるので気をつけてください。
・『He tagged a runner out. 』(訳:彼は走者をタッチアウトにした)
1つめの文とよく似ていますが、この文では「tag」と「out」の間に「a runner」が入っています。
「tag out 〜」、「tag 〜 out」のどちらの形も取れますし、意味も同じになります。
・『He touched the runner with a ball. 』
(訳:彼はボールで走者に触れた)
「touch」を使って「タッチアウト」の意味を表現するためには、こうした回りくどい言い方になります。
「touch」には「触れる」という意味しかないので、「ボールで」「走者に」と意味を足さなければなりません。
ただ、この文では「アウト」という意味は含まれないため、そこをはっきり言うためにはやはり「tag out」を使う必要があります。
まとめ
野球用語の「タッチアウト」について解説しました。
英語のように聞こえますが、実は「touch」と「out」を組み合わせて日本で作られた言葉です。
そのため、正しく意味を伝えるためには「touch out」では不十分なのです。
その代わり、英語には「tag out」という表現があります。
「タッチアップ」についても同様で、英語では「tag up」になります。
こちらも合わせて覚えておくと良いでしょう。