Facebook, Twitter, InstagramなどSNS(ソーシャルネットワークサービス)が普及している現代、様々な形で情報を個人が発信して大きな影響を与えることができる時代になりました。
しかし、情報を限られたグループや他人には見せたくないというニーズもあるのは事実です。
『鍵垢』という言葉もそんなニーズがインターネット掲示板でスラングの様な形で生まれました。
英語でも当然、自分のアカウントを限られたグループにのみ公開するということはされています。
ここではどの様な英語を使うのかを見てみましょう。
「鍵垢」の日本語での解釈
『鍵垢』の正式名称は『鍵付きアカウント』のことです。
最初の『鍵』は鍵を付けるドアの様にロックをするという意味で使われているのはイメージしやすいと思います。
『垢』はインターネットならではの面白さがあり、単純に『アカウント』の『アカ』を当て字にしたものです。
このことから推測できる通り、SNSのアカウントに鍵を付けて不特定多数に公開しないという言葉になります。
「鍵垢」の英語とは
そもそも『鍵垢』をそのまま『Key account』という英語にしてしまうと、実は意味が変わってしまい、『注力すべき顧客』というビジネス用語になってしまいます。
ここでは『鍵垢』の英語を2つ見てみましょう。
一般的な呼び方は『Private account』です。
そのまま訳すと『個人アカウント』ですが、これはどういう意味でしょうか。
我々もカタカナで個人的な日常生活などのことを『プライベートな時間』などという表現をします。
このイメージは英語圏でも強くありますので『Private』という単語を使って、アカウント、つまり、『Account』を修飾しています。
この様な使い方は『個人レッスン』を『Private lesson』、カタカナでも『プライベートレッスン』と表現する様に我々日本人でもパッとイメージがしやすい言葉ではないでしょうか。
もう一つの表現は『Restricted account』です。
『Restricted』は『Restrict』(制限する)という他動詞から来ています。
直訳は『制限されたアカウント』という意味になります。
これはまさに『鍵垢』本来の使われ方を表す意味ではないでしょうか。
自分のアカウントへのアクセスを制限するという意味になります。
これ以外にも『Undisclosed』なども使われますが、どちらかと言うと『Restricted』の方が使われるケースが多いです。
『鍵垢』を使った英語の例文(使用例)
・『Nancy’s instagram is set as a private account. 』(ナンシーのインスタグラムは鍵垢です。一般的な使われ方です。『As a private』意味が通じます。)
・『I am tired of revealing myself to public so that I need to set up restricted account. 』(不特定多数に私を公開するのに疲れたので、鍵垢にすることにしました。こちらもほぼ上と同じ使われ方をしています。
外国でも『SNS疲れ』や安全面の観点から自分の情報を不特定多数に見られない様にする行為が増えています。)
・『I have finally found Mike’s instagram but his account was not disclosed. 』(私はやっとマイクのインスタグラムのアカウントをみつけましたが、彼のアカウントは非公開(鍵垢)でした。このように『Account』という文章を主語にしながら受け身を使い、『鍵垢』という表現にすることも多くあります。)
まとめ
如何でしたでしょうか。
SNSでは様々なメリットとデメリットがありますが、使用者は常にセキュリティの観点を忘れてはいけません。
その中で『鍵垢』にするというのは我々が取れる一番簡単な手段です。
日本語の様な『垢』などインターネットスラングの様な言葉は英語にはまだありませんが、今後時代の流れと共に生まれる可能性もあります。
言葉が生き物であり、日本語の様な『鍵垢』に似た新しい単語が生まれる瞬間はもうすぐそこまで来ているかもしれません。